旅の始まり
今年の年鑑が届きました。
人肌というべきか、犬肌というべきか、
温かみのある装丁にぎゅっときました。
広告の本としても言葉の本としても
ぎゅっとしたくなる本だと思います。
するとなんとぎゅっとできる柔らかさまであって。
三つ子の妻は、ささやかながら本の装丁の仕事をしております。
隙のない、愛のあるつくりに悶えながら読んでおります。
せめて街を走る年鑑バスに手をふりたかった。
こういう本を作ってもらえたりするから、広告の仕事は幸せです。
養命酒でいえば、
よい生薬を見極める能力も、
よいお酒を造る技術も、
身につけることは容易ではなく、
技能は社会的にも価値があることなのに、
個人が評価されることはなかなかありません。
もともと、そんな発想がよこしまなのかも。
それなのに私の仕事はこんな立派な本に掲載されている。
有り難いことです。
最近、性格が養命酒に似てきました。
商品の人格とコピーライターの人格がシンクロすれば、
商品にぴったりの言葉は生まれやすくなることでしょう。
人格まで雇えちゃうのですから、自社制作はお得です。
代わりに、養命酒からは長寿の秘訣を学びました。
◎効能があるから売れてます。
イメージだけで売るのは大変。
人の役にたつ人間になったほうが楽。
◎決してかっこよくはありません。
そのことが信頼をひきだすのかも。
イケメンだけが、男じゃない。
◎穏やかに効きます。
わかりやすい効能がなくても、人は選んでくれる。
合コンではじけられなくても、人は選んでくれる。
◎ブームを作りません。
流行りものは、すたれるから。
目立たなくても、見られてます。
◎体本来の力を引き出します。
無理をさせると、あとに響く。
ごまかさないことが、合理的。
お互い様といったところでしょうか。
おかげでTCCの会員になることもできました。
今日は、授賞式です。
今年、旅にでた言葉達が
大きくなって帰ってきますように。
よい一年を、祈ります。
5日間ありがとうございました。
久しくお会いできていない方、いかがお過ごしでしょうか。
ご感想などいただけましたら嬉しいです。
バトンは2007年最高新人賞の鈴木雅昭さんに。
新聞配達をしながらコピーを書いて最高新人賞。
このあたりで登場していただかねば。
歓迎会の夜をクラブハウスで過ごし、夜明けの代々木公園を散歩しました。
いつしか、公園のウサギが寄ってくる。
そんな鈴木さんです。
どうぞご期待ください。
それでは。またいつか。
kumatakahiko@gmail.com
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