リレーコラムについて

頑固力?寛容力?いいえ、言葉力

小林大

まぁ、最後はコピーライターのコラムらしく。
言葉の話。
タイトルは書籍界の流行をまねして「力」をつけてみました(笑)。

今年も数々の名ゼリフが生まれましたねぇ。
小林的にいちばんココロが震えたのは
タモさんの弔辞。
全文掲載を読んで、涙がでました。
もう会社で嗚咽…。
「私もあなたの作品のひとつです」。
天国の赤塚先生もさぞかし
「これでいいのだ」を連発していたことでしょう。

さて。
僕もこれまで15年くらいこの仕事をしてきたのですが…。
やっぱり数多くの先輩や同僚の「言葉」に支えられて、
やってこれたのかな。
と思っています。

ひとつ紹介します。まだ新人のころの先輩のひとこと。

「原稿用紙の上は、無法地帯である」。

素敵でしょ。ハンマーで頭をなぐられた感じがしました。

今でも企画に煮詰まった時は、この言葉に帰ります。
で。もっと「やんちゃ」な企画を考えなきゃ。
とムチを入れなおします。

上司の年賀状から。

「そろそろ、なんでもいいから一等賞」

なんでもいいから。ってとこが憎いでしょ!
TCC獲れとか、カンヌ獲れとか言われると、
「わかってますよ〜」な気持ちになるじゃないですか。
「勉強やりなさい!」「今やろうと思ってたのに、
そう言われたから嫌になった」の構図。
に対して。
なんでもいいじゃん、一番は一番に違いないんだから。
っていうところがね、グッと気持ちを掴みます。
潔さと、上司としての器の大きさが、
「そうだよな!」な気持ちになれ、「いっちょやるぞ!」と
と思えたんです、当時。

この業界。
素敵な人たちがたくさんいます。
素敵な言葉がたくさん生まれています。

最近では先輩より後輩が多くなった僕としても、
そんな先輩たちのDNAを伝えられたら、と思ってはいるんです。
思ってはいるんですが‥なかなか‥できてないんだよなぁ、これが。
‥ははは(から元気)。
でもでも。
そういう気持ちはあるんですよ、後輩のみんな!
ね!
天国の赤塚先生!「小林はこんな先輩ですが、いいのでしょうか?」
え?何?‥‥あ、そう!よかった。ほ〜っ。

これにて、小林大のゆる〜い一週間は終了です。
おつきあいいただき、ありがとうございました。

で。さらに、ゆるい話。
え〜来週の担当コラムは未定なんです。
金曜お願いするの忘れまして‥。
ほんとスイマセン。
‥あ!隣の席ってことで、ザッキーに頼むか。
あ、そうしましょう!ね、そうそう。
コホン、訂正します。
来週のコラムは、尾崎敬久さんです。
たぶん。恐らく。きっと‥。

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