女性を信じちゃいけない話。
一度なくして、その間に小さな歯車が狂ったみたいに
いろんなことがおかしくなって、でも、そのあと見つかった。
そんな幸運のようなマフラーが見つかってから、
私の毎日は幸運つづき・・ではなかった。
逆に不運とも言えない、ただ普通の日々が続いていた・・わけでもなかった。
見つかってから2週間後、再び、私の手元から
マフラーが消えてしまった。
えっ、嘘でしょ。と、私は思った。
えっ、嘘でしょ。と、チエさんが言った。
私は再び探しまくった。
なくしたと思われる日に食事に行った店、
その前日に食事に行った店、
その前々日に食事に行った店。
ありません。
ありません。
ありません。
なくしたと思われる日は、食事をした後に、
会社の同僚に誘われて、もう1軒行ったことを思い出した。
ギターの生演奏ができ、マスターの生演奏で歌えるあの店が怪しい。
ビートルズとミヒマルGTを歌ったあげく、
久しぶりに痛飲してしまった。だから記憶まで怪しい。
私は、その店に問い合わせた。
紺地に臙脂の縞のマフラーを忘れませんでしたか?
残念ながら、ありません。
しかし、同時にこんな答が返ってきた。
帰りにコートを手渡した際に、マフラーもあった気がします。
それは、お店のマミさんという女性の記憶だった。(つづく)
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