リレーコラムについて

思ったこと。思うこと。

緒方勝彦

CMプロダクションの人たちと
タクシー話で盛り上がった際に、思い出した話。

その日は、打ち合わせが数本入っていて、
しかも、すべてが予定時間をオーバーしている
状況でした。

しかし、その中に、どうしても遅れられない
クライアント(偉い人が出席する)との打ち合わせがあり、
その時間が刻々と近づいていました。

前の打ち合わせが終わり、外へ飛び出し、
慌ててタクシーに乗りました。

打ち合わせ時間まで、あと15分。
しかし、今までの経験上、どんなに急いでも20分はかかる道のり。
しかも、帰宅ラッシュが始まる時間帯でもあったので、
30分以上かかる可能性大。

とりあえず、運転手さんに「急いでるんで、お願いしますね」
と言ってみた。そしたら、運転手さんは、
「お客さん、12分で行けますよ」と。
どう考えても無理とは思ったけれど、
「よろしくです」と返事をしたあと、言い訳を考えていました。

走り出したら、まるで映画TAXIでした。
渋滞の道路は、車線変更しながらスイスイ進むし、
「この先は、渋滞がひどいから」と言いながら、
突然、ハンドルをきって細い路地に侵入したり、
さらには、信号無視すること3回。
スリル満点の道中。そして目的へ到着。

時計を見たら、本当にジャスト12分で着いたのです。
運転手さんは、涼しい顔して「領収書はいりますか。」と。
降りる際に、心の底からお礼を言う僕に向かって一言。
「プロですからね」。

どんな手を使ってでも、約束を守る。
これこそプロの仕事だと思ったこと思い出したので
書いてみました。

ノープランで突入した、一週間。
グダグダな話にお付合いいただき、
ありがとうございました。

さて来週は、
サバサバとした語り口なのに優しさに溢れてる、
福岡が誇る美人コピーライター、
電通九州の永野弥生さんです。

NO
年月日
名前
5805 2024.11.22 中川英明 エキセントリック師匠
5804 2024.11.21 中川英明 いいんですか、やなせ先生
5803 2024.11.20 中川英明 わたしのオムツを替えないで
5802 2024.11.19 中川英明 ドンセンパンチの破壊力
5801 2024.11.18 中川英明 育児フォリ・ア・ドゥ
  • 年  月から   年  月まで