なるほど、の話。
4月に入って、会社の中で
新入社員を見かけるようになりました。
エレベーターひとつ乗るにも緊張している感じは
5年前の自分を見ているようで、とても初々しい気分になります。
さて、そんな新入社員時代に受けた研修で、
某心理カウンセラーの講義がありまして、
その中で「男を操る3つの言葉」というものを習いました。
こんなことをなぜ会社の研修で習ったのかは
よく覚えてないのですが、
その先生いわく、この3つの言葉さえマスターすれば、
どんな男の人でも操れるということでした。
で、その3つの言葉は、
「すごい、すごい!」
「こんなの初めて!」
「あなただけよ!」
の3つです。
たとえば、男の人とレストランに行ったとします。
そしたら、女性陣は、こんな風に言ってみてください。
女「えー、すごーい!こんな素敵なお店、初めてです」
男「そうなの?でも、○○ちゃん、会社でも
いろんな男の人にデートに誘われてそうだけど」
女「えー、たまに誘われますけど、
断らなかったのは、●●さんだけですよー」
これで、もう男性は、あなたにメロメロです。
で、この「男を操る3つの言葉」に対抗して、
まわりでちょっと流行っているのが、
「クリエーターを操る3つの言葉」。
たとえば、先輩アートディレクターと
打ち合わせをしているとします。
先輩 「こんなラフを書いてみたんだけど、どう?」
あなた「な、る、ほ、ど〜・・・さすがです!」
先輩 「このビジュアルなら、
コピーは情緒系かなって思っていて」
あなた「たしかに、たしかに」
これで、先輩ADとの仕事は順調に、気持ちよく進みます。
ポイントは、
「な、る、ほ、ど〜」
「さすがです!」
「たしかに、たしかに」
の3つの言葉。
特に、この「な、る、ほ、ど〜」というのは、
まわり大流行していて、実際に言われると分かるのですが、
めちゃくちゃ気持ちいいわけです。
(2次審査員の岩田純平さんも愛用しています。)
下手に「おもしろい」とか
「いいですねー」とかって言われるより、
「な、る、ほ、ど〜」と言われた方が、
おっ!こいつ分かってくれたんだぁと
嬉しくなっちゃうんです。不思議です。
しかも、この言葉がさらにすごいところは、
言っている方もけっこう気持ちいいんですね。
一文字ずつを軽く切って、
語尾を伸ばす感じで読んでみてください。
「な、る、ほ、ど〜」
ちょっとオーバーなくらい最後を伸ばすと、
余韻を演出できますよ。
というわけで、今週のコラムを担当しています、
電通の北田有一です。
打ち合わせで僕が良いコピーを出したら、
ぜひ「な、る、ほ、ど〜」と言ってください。
もう土曜の深夜ですが、あと1回書きます。
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