三軒茶屋デザイナー会議
あまりに私事で恐縮なのだけど、
昨日、三茶飲みが開かれた。
三軒茶屋住まいの若手制作が周りに多く、
タクシー代とか色々うるさいご時世だから
近所同士で飲もうじゃないか、
と前々から話していたのである。
赤坂駅からの終電に6人で飛び乗り、
小道沿いの居酒屋に滑り込んで、
ビールを注文し、顔を上げてあることに気付いた。
僕以外、全員デザイナー。
基本、下らない話をしているのだけど、
ときどき、デザインの話になると場が熱くなる。
やんちゃな風情のお兄ちゃんお姉ちゃんが、職人に見えてくる。
僕は、その感じがたまらなく好きで、
生まれ変わったら美大に行きたいなと、
単純にも思ったりするのだ。
と、まぁ完全に油断しながら
ほろ酔いになっていたそのとき、
ひとりの先輩が切り出した。
「最近のコピーライターってさぁ、」
デザイナーが語るコピーライター論である。
印象に残った発言をいくつか。
●「コピーどんな感じがいい?とか、聞くな。」
お前は何をやりたいんだ?何を面白いと思ってるんだ?
それを聞きたいのだ、といいます。
●「コピーが良ければ体裁はどうでもいい、とか思うな。」
これは会議時の話。
汚い字のまま出したり、一枚の紙にコピーを羅列したり、
読んでもらうための礼儀はどんなときでも持っていろよ、という話。
●「TCC要らない、とか言うな。」
賞なんか要らないもんね、とスカすのも
そんなの古いぜ、と言うのも簡単。
キラキラしようとする奴より、
ギラギラしてる奴と仕事がしたい、と先輩たちは言う。
この話がデザイナーから出て来るのは、面白かった。
別にAD/デザイナーに好かれる
コピーライターになりましょう、
という話ではありません。
普段は、あまりこういう話はしないけれど
実にADはコピーライターのことを
よく見てる。よく考えてる。
だからこそ、
ADと打ち合わせするときの、
協同しながら勝負している、
あの感覚が生まれてくるのでしょう。
コピーライターは、ADに育てられる。
改めて実感した三茶の夜。
2829 | 2010.10.10 | 4半期決算。 |
2828 | 2010.10.10 | スペインでの恋話 後編 |
2827 | 2010.10.10 | スペインでの恋話 前編 |
2826 | 2010.10.06 | ベルギーで泣いた話(後編) |
2825 | 2010.10.05 | ベルギーで泣いた話(前編) |