リレーコラムについて

机上の仕事論

熊谷正晴

数年前、会社の先輩コピーライターの方から仕事に誘っていただきました。
あまり面識がなかったのにです。
後から「なんで誘ってくれたんですか?」と聞きましたら、一言。
「机が愉快だったから」

会社の机ってなかなか難しいポジションですよね。
自分だけの空間でありながら、周りの目もちょっと気にしなきゃいけない。
自宅の机とは一味違った緊張感があります。

でも、その当時は、そんなことはお構いなしに
人から頂戴したモノをバラバラと並べておりました。

モンゴル相撲の力士フィギュアに始まり、
チョコレートでできた麻雀牌(それも国士無双の13面待ち!)、
卑猥な形が異彩を放つどんつく棒、
「信念曲げましておめでとうございます」の文字が躍る御教訓カレンダー、
「得意なところを伸ばしましょう」の文字が躍る御教訓カレンダー(コンテ界の大御所、山縣さんプレゼンツ)などなど。

そんな理由で誘ってくれた先輩も先輩ですが、
ひとつの仕事が机の上から生まれました。
その仕事が次の仕事につながってつながって、
最後にはTCC新人賞を頂いた仕事につながりました。
ホント何がどう転ぶかわからんもんです。

もちろんやりたい仕事を自分から探したり、
ボスや営業の方に伝えられるならそれが一番。
でもそれが苦手な方は、
会社の机を自分の好きなモノで彩ってみてはいかがでしょうか?
案外、その仕事が転がってくるかもしれませんよ。

ちなみに今の僕の机に置いてあるのは、
「1クールのレギュラーより、1回の伝説」と書かれた江頭2:50さんの烏龍茶。
エガちゃんから仕事くるかな。

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