リレーコラムについて

cause

伊藤直樹

日本語で言うと、大義とか理由。

この世界不況に、

調子のいい自慢めいた広告は、

とにかく空しく見える。

社会的な大義や理由をつくることで、

すこし愛される広告になる、と思う。

たとえば、オーストラリアの島の

管理人を募集したキャンペーン。

あれは、ただの観光誘致が目的なのだが、

「世界でもっともおいしい職業」と提供し、

職を失う人も多いこの時代に、

広告としての存在理由をつくった。

ミュージシャンのOASISは、

新しいアルバムのプロモーションに、

なんとNY中のストリートミュージシャンを集めて、

一所懸命、曲の演奏の仕方を伝授した。

そして、ストリートミュージシャンはNYの街に散って、

通りすがる市民の前で、NYのいたるところで演奏してみせた。

ストリートミュージシャンにスポットライトを当てることで、

NYの街を勇気づけた。

世界不況に積極的に向き合っていく広告には、

ポジティブで力強いメッセージがある。

もっといいコトバを書きたいし、

もっと社会とコネクトした広告をつくりたい。

伊藤直樹の過去のコラム一覧

2524 2009.07.25 awareness | 気づく
2523 2009.07.24 Re : コピー
2522 2009.07.24 cause
2521 2009.07.21 新橋健康ランド
NO
年月日
名前
5719 2024.07.12 吉兼啓介 短くても大丈夫
5718 2024.07.11 吉兼啓介 オールド・シネマ・パラダイス
5717 2024.07.10 吉兼啓介 チーウン・タイシー
5716 2024.07.09 吉兼啓介 吉兼睦子は静かに暮らしたい
5715 2024.07.08 吉兼啓介 いや、キャビンだよ!
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