リレーコラムについて

ブ厚い食パン

磯部康人

コラムは3回目となりました。
今回も、関西ネタで気楽にまいりたいと思います。

昨年春に関西に来て以来、
気になっていることのひとつに、
「食パンのブ厚さ」があります。

東京時代、わが家では食パンを買うとき、
いつも8枚切りを買っていました。
中にハムやチーズを挟んだときの、
具とパンのバランスがGOODだからです。
東京では、お店に置いてあるのも、
6枚切りか8枚切りが多いのではないでしょうか。

でも、関西に来て初めてスーパーに行ったとき、
ぼくは棚の前で困惑しました。
8枚切りがないのです。それどころか6枚切りすらない。
あったのは、4枚切りと、5枚切りばかりです。

翌朝、5枚切りのブ厚い食パンをモチャモチャと食べて
会社へ行き、関西出身の先輩に尋ねると、
こう言われました。

「8枚切り!?こっちじゃ、そんなの食べへんよ!
だって、めっちゃ薄いやん!」
(関西弁、違ってたらすみません)」

いやいや、その薄さこそが、ぼくの好きな食パンなのですが、
関西の人に言わせると、
「パンを食べた気がしない」んだそうです。

食べた!笑えた!トクした!
そういう確かな充実感、達成感を求めるのが、
関西の人なのでしょうか。

文化の違いとは、奥深いものです。

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