ブエナビスタ
仕事の合間に、ブエナビスタ・ソシアルクラブの日本公演に行ってきました。
いや、ビックリした。映画を見た人は知っているのだろうけど、CDしか聞いてなかった僕には、彼らがあんなに「お年寄り」だと知ってビックリ。なんせシンガーのイブライム・フェレールは72歳で世界デビュー、ユニットの平均年齢も70歳を超えてるんだから。
ことに、ピアニストのルベーン・ゴンザレスに至っては、ピアノの前に座るまで人の助けを借りなければいけないほどのヨイヨイぷり。でも、いざピアノを弾き始めると、まるでこれが同じ人物かと思うような力強く軽やかな演奏なんですよ。
まあブームということもあって、お客さんは若い人たちが圧倒的に多かったけど、こういうイベントを、この国の、カタチ的にリタイアした年代の人たちが見たら、かなりインスパイアされるんじゃないかなと思いました。一緒に行ったコピーライターの吉岡虎太郎も、「僕のばーちゃんに見せたい!」としきりに言っておりました。
でも、こういうことを当の本人たちに言ったら、「なんで?」ってキョトンとされるかもしれない。歳がどうのといった僕らの常識を、彼らはまったく持ってないと思う。「意思は、そのまま電気信号となって細胞に影響する」という生物学の新しい常識を、図らずも彼らが身を持って証明している感じがしました。
彼らが「もっと盛り上がれ!」と、しきりに僕たちに呼びかけている様は、果たしてどっちが年寄りなのかよくわからない、そんな図式でした。
うーん。キューバ、行ってみたいなあ。