リレーコラムについて

夢のコラム(2)

渡邉寛文

それは、まだピュアな中学生の僕。
友人4人で計画したキャンプの最中に起こりました。

オトナが連れ添わないキャンプは、そのときが初めてで、
とにかくテンションがあがりまくっていた僕は、
思い切ってトランクス一枚だけで寝てみようと決意しました。

当時の僕は、トランクス一枚で寝る、という行為が、
ワイルドなオトナの男がするカッコいい行為、と思いこんでいて、
キャンプにきたからにゃワイルドな男を目指さにゃならんぞ、
と思ったわけです。

寝袋に入り友人と幼稚な話で盛り上がりつつ、
こっそりとトランクス一枚になりながら
「お前らがいま喋ってる男はトランクス一枚のワイルドでオトナな男だぞ。」
とひとり優越感に浸ってました。

そんな、思い上がりと一緒に迎えた翌朝、下腹部に妙な違和感が。

トランクスが水浸しなのです。

(Why?)

(お漏らし?)

いえ、違います。
寝袋は濡れていないので、量的にオシッコでは、ありません。

(じゃ、これはなに?)

僕はその液体がなんなのかを確かめるべく、
恐る恐るトランクスを触ってみました。

(なんじゃ!こりゃ!)

心の中で松田優作バリに叫びつつ、指に引いた糸を見て、理解しました。

(これは、わが子たちだ。)

まさか人生初の夢精が野外とは。

トランクスと寝袋の隙間に入る風が気持ちよかったのか、
窮屈な社会に対するアンチテーゼか。

原因は、きっと複雑です。

だから、ひとつだけメッセージ。

野外をトランクス一枚で寝るときは、
わが子が家を飛び出しちゃわないよう、
ご注意の上、おやすみください。

おやすみくださいといえば、いま、もの凄く眠いです。

と、いうことで。

それでは、みなさん、いい夢を。

おやすみなさい。

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