夢のコラム(5)
それは、まだ羊水の中でうごめく胎児だった頃の僕。
父と母はおなかの子に「寛文」という名前を授けました。
ただ、この名前は、父と母が考えてつけた名前ではないようで、
お坊さんに考えてもらったようです。
自分の名前を考えてくれた人はアカの他人か、
と聞いたときはちょっとヘコみましたが、
それはそれ。
僕は、自分の名前が気にいっています。
なんとなく「寛文」の「文」という文字に導れて、
いまコラムという名の文章が書けている気さえしていますし。
僕はいまでこそCMプロダクションの企画演出部で
どっぷりとクリエイティブをやれていますが、
その前は広告代理店で営業をやっていました。
前の会社はチラシをメインに扱う広告代理店で、
辞める前は100社くらいを担当していて、
精神的にはそれなりに忙しかったのですが、
僕はどうしても広告を作りたかったので、
得意先から得意先への移動の時間、昼食の時間、
喫煙所、帰宅後から寝る直前、土日祝日といった感じで、
いろんな空き時間を利用しつつ、
ケータイひとつでコピーを書いてました。
ちょっと友達が減ったりしましたが、
作ることをぜったいにあきらめたくなかったので、自分を貫き通しました。
その結果、いい出会いに恵まれたこともあり、
こういうところでコラムが書けています。
だから、いまこのコラムを見ていて「クリエイティブがやりたいのにできない」
という環境にいる人は、そんなに絶望的ではないかもしれません。
その気になれば、どんなひとでもどんな環境でも
コピーは書けると思います(例外はあると思いますが)。
もちろん人によって書く対象とか、割ける時間とか、行き着きたい場所は
違ってくると思いますが、書けることは書けると思います。
だから、がんばってください。
信じて動いていれば、きっと何かが動きます。
(僕の場合は、すごく尊敬できる人に出会えて、
ほかにもいろんな人が僕を目指す方向へ後押ししてくれました)
僕も信じてがんばります。
と、話はちょっとそれましたが、何が言いたかったかっていうと、
名前って大事です。
ネーミングしかり。
僕の場合、名前に「文」がついてる分、
なんとなく文章に気を使って生きてきましたし(全然まだまだですが)、
そっちの方向に自然と夢が広がっていきました。
広告でも、ネーミングがいいとそれだけコミュニケーションがらくになる、
とどこかの偉い人が言っていました。
だから、もし、このコラムを見ていて「そろそろわたしもお子を…」
とお考えのかたは、くれぐれも慎重に。
僕の場合、名前で夢が広がったところもあるので。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
という感じで、
内容の薄いコラムに一週間もお付き合いくださいまして、ありがとうございました。
途中、ほんとうにくだらないコラムもいくつか入りましたが、ご容赦ください。
読んでしまった方には、お詫びします。
さて、つぎのコラムは、
さいきんママになられたばかりで新人賞同期の鶴香奈子さんにお願いしました。
(鶴さん、お休みのところご快諾いただいて、ありがとうございます。)
きっと、あったかいコラムになるんじゃないでしょうか。
たのしみです。
と、いうことで、僕はこのへんで。
それでは、みなさん、いい夢を。
4463 | 2018.05.13 | コピーライターの進化を後押しする概念 |
4462 | 2018.05.12 | コピーライターのプロセス価値③イノベーション |
4461 | 2018.05.09 | コピーライターのプロセス価値②ファインディング |
4460 | 2018.05.08 | コピーライターのプロセス価値①アカウンタビリティ |
4459 | 2018.05.07 | コピーライターのデジタル化における課題 |