乙女と紙おむつ
隣りの席の中里くんに
「とろろ昆布、いいですよね」と言ってもらいました。
一瞬、私のコラムをほめてくれたのかと舞い上がりましたが、
彼は純粋にとろろ昆布に賛成してくれただけのようでした。
それはそれで仲間が増えてうれしいな。
とりあえず、読んでくれる人がいて嬉しいわ、中里くん。
さー、今日は仕事の話です。
新商品の開発作業をときどきします。
今やっているのは、
自分とはあまり縁がないジャンルのもの。
関係ないからこそ、新鮮な切り口が見つかるのだ!の
意気込みで取り組んでいますが、
たまにうーんわからない…、とフリーズしてしまうときがあります。
一人でやっているわけではないので
チームのみんなで意見交換しながら
前に進んでいけばよいのですが。
若かりしころ、紙おむつの広告をつくりました。
桐島かれんさんがちょうど第一子をご出産されたときで
夫でありカメラマンの上田義彦さんに撮影していただくという
贅沢企画。
紙おむつのサイズがいろいろあること。
赤ちゃんの月齢によって機能が細かく違うこと。
赤ちゃん雑誌を読み込んで、
使用後のおむつの生ナマしい写真もいっぱい見て学んだつもりでも
子育て経験がない私には???がいっぱいでした。
今担当させてもらったら
ママの実感コピーが、わんさか書けちゃうのにな。
当時は想像でふんわりと書いた
乙女チックなコピーを
関谷監督やかれんさんにビシバシ直していただいた
記憶があります。
わからないことは書けない。書かない。
わかることを書く。
そんなカンジで、どうにかこうにか、20年です。