英語
都内某所を歩いていたら、
欧米人2人組から道を聞かれました。
英語で。
ぼくは受験英語には少しばかり凝ったことがあるので
SVOCがどうしたとか
不定詞の意味上の主語がうんたらとか
そういうのは今でもそこそこの実力をキープしてますが、
実用英語となると、からきしです。
(最悪ですね)
しかも向こうは2人なので、
たぶんかなり挙動不審になりながら、
少ない語彙で必死に説明していました。
すると、向こうから歩いてきたおじさんが、
「どうしたの?」と突然
フレンドリーに話しかけてきました。
見ると、そのおじさんは、
あの井上順さんではないですか。
あまりにフレンドリーに接してきたので、
井上さんはぼくのことを
旧友のかまやつひろしと間違えてるんじゃないかとすら思いました。
でもぼくはロン毛ではないし
ピタッとした黒い革パンを履いてないし、
顔もあんまり似てないし、
年齢も30歳以上若いので、
たぶん間違えられていません。
単に、純粋なフレンドリーさで話しかけてくれたのでしょう。
急に井上順が現れたので、
ぼくはかなりあわあわしました。
なんなんだこれは。
事が複雑なのは、外国人たちは井上順のことを知らず、
ただの親切なおじさんが合流してきたと思ってるので、
この状況の特異さをぜんぜん理解していないことです。
たぶん外国人のほうと井上さんのほうを交互に見ながら
口をパクパクしていたと思います。
けっきょく井上さんが
「東急ハンズ? あっちよ」みたいなことを気さくイングリッシュで伝え、
ぼくもそれに一言二言加えるような感じで
その白昼夢のような一幕は散開となりました。
なんだかやや作り話風に見えるのがくやしいですが、
一ヶ月ぐらい前にあった本当の話です。
最後に外国人たちが
「お世話になりました」
と言えば完璧だったのですが、
彼らは「Thank you.」と言いました。