体育
スポーツが苦手です。
これぐらい苦手なのはほかには
運動か体操ぐらいなものです。
こういう仕事の人には苦手な人もいそうですが、
そしてぼくの周りにも自称・苦手な人は少なからずいますが、
それでも話を聞いてみると、
ぜんぜん大した事ない。
意外とふつうにフットサルを楽しんでいたりしていて、
このスポーツマンめ!と思います。
ぼくはその点筋金入りで、
小中学校ぐらいのころはずっと、
なるべくたくさん体育を見学しよう、
ただし「あいつしょっちゅうさぼってるな」と思われないレベルで。
という、その均衡点を探しつづけていました。
けど見学もしてみるもので、
ある日、同じ日に見学していたA君と
「え、きみもマンガを描くのかい?」と意気投合、
その日からコンビを組むことになり、
翌週には夜汽車で手塚先生のもとを訪ねていました。
それから何十年も2人で1人でやってきて、
だんだん作風に違いが出てきたのでコンビは解消しましたが、
いまでも彼はぼくの大切な親友です。
・・・などということもなく、
スポーツが苦手で得したことは特にありません。
なんでこんなに苦手なのかというと、
単にヘタだからというのもあるんですが、
それ以上に、人前で身体を動かすこと自体に照れを感じます。
唯一そんなに苦手じゃないのが水泳ですが、
身体が水の中にあってあまり見えないのがいいのかもしれません。
絵の具を洗った水みたいな不透明なプールがあったらさらにいいのでは、
といま一瞬思いましたが、それはやっぱりいやです。