週のまんなかに広告の話
坂本陽児
あまり広告に関係ない話が続いたので、
ここらへんで広告の話をひとつ。
プロとしていかがなものかと思うのですが、
僕は結構、発信されたメッセージを真に受けやすいタイプです。
子供のころは、学校の周りで信者のおばさんが配ってた
布教活動の小冊子(地獄の様子が書いてある)を真に受けて眠れなくなったり、
お菓子の「もろこし村」は村民証がないと買えない、という
デマを信じて買わなかったりしていました。
そんな僕の言うことだから、他の人はどうか
分からないのですが、FOGBARのCMは素直に
かなり素晴らしいな、と思っています。
だって朝、自分が使っていて気持ちいい。
使ってる時はあのCMソングが脳裏に流れ、
気分はちょっと英国風のお洒落さんです。
だってそれまで、めんどくさいと思って
いやいやムースを頭でこねていたのに、今や
♪ダダダンダンダンダンダンダン・・シュッ!
ですからね。
大げさにいえば、CMのイメージによって
日常の小さな面倒が、幸せに変わったということで。
オンエア量もソフトバンクほど大量ではないでしょうから、
比較的限られたタッチポイントでここまでブランディングした
力量は本当に、感嘆するしかないと思います。
僕が言ってどうなるものではないですが、素晴らしい。
ちなみにもうひとつ、ほっかほっか亭の存在を
完全に塗り替えた「ほっともっと」の定着ぶりも、
ブランドリニューアルの成功例としてもっと
褒められてよいのではと思っています。
だって普通に道を教えるとき、あの看板を見て
「ほっともっとの角を左に・・・」とか僕も言ってしまうし、
言われている相手にもちゃんと通じてますからね。
これも僕が言ってどうなるものではないですが、素晴らしい。
APPLEとかNIKEとか、
いろいろ海外の事例はほめそやされますが、
こうした国内の事例にももっと
光があてられるといいな、と思っています。
だってそうしないと、自分の仕事にも張り合いがないからね・・。
ということで、久々の雨降る午前中に
広告について考えてみました。
この雨が農家さんにとって災厄でなく、恵みの雨となりますように。
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