リレーコラムについて

できない。のこと。

小笠原健

ぼくは国語ができない。

この国では、日本語ができても国語はできないことがあるらしい。
「お前は日本語がおかしい」とか今でも言われるから
ほんとに日本語もできてないのかもしれない。
とにかく苦手だった。

著者の意図を簡潔に述べよ。

この問題が一番苦手。
作者が思ってることを想像して書くことはNGらしい。
そんなこと書いてありません。と教師によく言われた。

えー、でも、もしかしたら、もしかしたらよ、
著者は超恥ずかしがりやさんで
言いたいこと言えない感じなんだよ、たぶん。とか、
好きの裏返しってあるじゃないですか。とかは通用しなかった。

グレーゾーンは間違いらしい。
こんなに曖昧な国ニッポンとか言われてるのに。ケチ。
恋人同士の言い争いでよくある
「言わなきゃわかんないじゃない」のヤツが、やりたい放題やってる。
なんか、アメリカっぽくないですか。
訴訟社会っていうか。1億総クレーマー時代。
(アメリカ好きの人ごめんなさい。偏見です。訴えないでください。)

「言わなきゃわかんない」で踏みにじられた心たちは
きっと世の中にいっぱいいっぱい浮いてさまよっていて、
たぶん地縛霊よりもいっぱいあって、
そのレクイエムを書きたかっただけなんです。

人が出した企画が褒められてると、
「あーその企画、思いついてたのに」と
後悔する自分へのレクイエムでもあります。

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本当はオッサンシリーズでいこうかと思ったのですが、
ちょっと休憩したかったので、コーヒーブレイクな感じです。

ほら、やっぱり著者の意図なんて読めないですよね。

もし、お見通しだったぜって方はメールください。
そうじゃない方もメールをいただけると嬉しいです。
リレーコラムって変なプレッシャーの割に孤独なんですよ。
takeshi.ogasahara@hakuhodo.co.jp

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