紫色の鏡
どうでもいいけど、
ほんとによく思い出してしまうことがある。3つほど。
ひとつめは「康友(やすとも)」。
ぜんぜん仲良くない中学の頃の友達。
いや、ほんと遊んだ記憶もないけれど、
卒業式の時に「オレのこと忘れんなよ」と言われて以来、
いちども会ってもいない。
なぜこいつは軽はずみに人の記憶にとどまろうとしたのだろうか。
3秒で忘れるはずが、15年近く経った今もふと思い出す事がある。
ふたつめは「食べ物への感謝を忘れないでください。」という教訓。
小学生の頃の給食の時間。
いつもと違ったのは担任が風邪で休み、教頭先生がきたこと。
いつもと違うのは給食前の儀式。
なぜか目をつぶって手を合わせる。
教頭が「食べ物への感謝を忘れないでください。」といいながら
ゆっくりと教室内を歩く。
目をあけた時の衝撃。
あぁぁぁ!!!!!オレの、チクワがなくなっている!!!!!
なぜ感謝を捧げたいはずのチクワを食べた?
食事の時にあの時の情景を鮮明に思い出してしまう事がある。
どうでもいい一場面のはずなのに。
最後は「紫色の鏡」。
「紫色の鏡」という言葉を20才までに忘れないと呪われる。
という理不尽極まりないメッセージを受け取ってからすでに25年近く経つ。
とっくに20才を超えている今も、たまに思いだしてしまう。
こんな子供騙しの呪文がなぜ忘れられないんだろう・・・。
あぁ、たしかに、呪われているのかもしれない。
センチメンタルな気分を呼び起こしくれるものであれば大歓迎なのだけど、
思い出すたびに悔しい気持ちになる。
そう!「悔しいけど、思い出してしまうなにか」をつくるのが今年の目標。
ということにして締めにさせてもらおう。
さてさて、来週のコラムは・・・
去年のカンヌ&アドフェストの審査員をつとめた
美しすぎる上司の塚田由佳さんにお願いしました!
昨日は苺ミルク色のカーディガンを着ていました。
一昨日はヒョウ柄の服を着ていました。
もー、震えて待て!紫色の鏡!