1文字の奇跡
CDから
君の案しにました。
という件名のメールが送られてきました。
なんだよー、せっかく何日もかけて考えたのに…。
と、悲しい気持ちで本文を読んでみると
ぜんぜん内容が思っていたのと違う。
すぐにそれは打ち間違いだとわかりました。
CDはこう書きたかったのです。
君の案にしました。
感動です。
たった1文字の順序が替わるだけで
意味が間逆になるなんて。
つまり僕の案が採用になったというわけで
真っ暗だった気持ちが、一気に虹色になりました。
ドラえもんの登場人物の中に
できすぎ君
という少年がいます。
のび太の恋のライバルとはいえ
登場回数はかなり少ないのに
インパクトある名前のおかげで
日本アニメ界の脇役たちの中でも
トップクラスの知名度なのではないでしょうか?
仕事もでき人望もありスポーツもできると
できすぎ君というあだ名がついたりしますよね。
たぶんどこでも、そう呼ばれてしまう人がひとりはいる。
日常生活にも応用しやすい素晴らしい名前です。
それが…
だきすぎ君
すごい。たった1文字違うだけで…
あのできすぎ君が…
しずかちゃんを…
ちなみにだきすぎ君とは
たまに飲みに行く先輩の裏人格のニックネームです。
「実際にはそんなにだいてない」と
自分では言っています。
1文字違うだけで
意味が間逆になる言葉たち。
キーボードの誤変換で同じ音が
ぜんぜん違う意味になるのはいくらでもありますが、
それよりはるかに遭遇できる確率が少ない。
もし偶然出会えたら、ただちにメモしないと。
名作がもうひとつあります。
さじは投げられた。
すごくないですか、これ。鳥肌が立ちます。
人生を決する挑戦の前に、
リーダが部下の士気をあげるために
よく使う言葉「賽(さい)は投げられた」が
いきなりあきらめの言葉になっている。
しかも投げられたって…受け身だし。
会社の大先輩の名言です。
1文字違うだけで
意味が間逆になる言葉たちに
名前はあるのでしょうか?
なければ僕がネーミング考えます。
えーと、誰にプレゼンすればいいですか?