成功よりも、鼻歌を、口笛を。
成功してやる。
とか、
あの人は成功した。
なんて会話を時折、耳にします。
僕も大学で東京に出てきた頃は、本当にこの東京で成功してやるんだ!
と鼻息も荒く、息巻いていました。
けれど、東京に10年住んで、仕事につき、
そろそろ30歳になろうとしている最近、
ふと、成功って何なんだろう、と思い始めるようになりました。
成功って、人によって違うし、年齢によって違う。
10代での成功、20代での成功、30代での成功…。
人生って一度きり、という手あかにまみれた言葉がありますが、
一度きりである以上、
例えば、60代の自分が何を成功と考えているかなんて、
今の僕にはさっぱり想像もつきません。
なら、成功とか考えなくてもいいんじゃないだろうか。
成功よりも、幸せかどうかを大切にした方がいいんじゃないだろうか。
でもさ、幸せって何か、それも人によって違うし、
分からないんじゃないか、と皆さんも感じられるでしょうが、
僕は成功と幸せの境界線って、「他人と比べているかどうか」だと思いました。
成功は、他人と比べないと実は定めることができない
けれど、幸せは他人と比べなくても、自分で定めることができる。
ニューヨークで成功する、というのと、
ニューヨークで幸せを感じる、というのを思い浮かべていただけば、
少し、実感されませんでしょうか??
う〜ん、うまくまだまだ説明できなくて大変申し訳ないな、と思いますが、
いかがでしょうか?
幸せは、僕にとっては、
思わず鼻歌を口ずさみたくなるような、口笛を吹きたくなるような、
そんな夜が月に数回訪れるときに強く感じます。
皆さんも、気持ちよく酔っぱらった帰り、
仲間の方々と別れた後の街頭で佇んでいるときや、通りを歩いているときに、
「ああ、生きててよかったなあ」と感じられることはないでしょうか?
成功する生き方、成功する暮らし方、
成功する働き方、成功するつきあい方、
といった安易な物語にうっとりしない。
そう思えるようになった僕は、果たして大人になれたんでしょうか、
それとも、子どものままなんでしょうか。
答えは見つかりませんが、
あした、鼻歌を口ずさみ、口笛を吹きたくなる時間がくることを願って、
生きていきたいと思います。
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