リレーコラムについて

今日のストレスを明日に残さない。

竹内好美

コピーライターにありがちな、「頑張る系」の問題は、やりすぎてしまうことです。

広告制作という仕事の特性ですね。
プレゼン前や制作中は、寝る間も惜しんで仕事をしなければならない。
今日やらなければ、明日では間に合わない。
負けるか勝つか。百点か零点しかない。
競合が三日徹夜なら、こっちは五日徹夜する。

「これが終われば、休めるのだ」という思いで、一気集中の仕事をします。
当然ストレスが溜りますが、そんなことより、迫り来るプレゼンが最重要課題です。
とにかく、これを乗り切るためだけにシャニムニ働きます。

やっとプレゼンがすんで、
「終わった。終わった。ゆっくり休もう」
すべてから解放されて、仕事が休めたとしても、ストレスはそう簡単には解消できません。

昼過ぎまでベッドに入ってうだうだ過しても、疲れが取れていない。
なにもしないで一日過しても、頭がボーッとしている。
せっかくの休みなのに、スポーツジムへも映画へも行きたくない。

ドカンと働き、まとめて休む。

「頑張る系」のやり方では、残念ながら、ストレスは全然取れません。

生活リズムが健全に整っていない休息は、ストレスケアのための休息にはならないのです。
働き過ぎて身体を追い込み、しかも、疲れの取れない休息で、返って自律神経のバランスを崩してしまいます。

実は、これが「頑張る系」の人たちの、うつ病への最短コースです。
心身ともにタフで通してきた人が、一気に落ち込んで、病気になってしまう。
周りを見渡すと結構いそう。コピーライターにありがちなうつ病ではないでしょうか。

毎日の生活の中で、こまめにストレスケアをし、今日のストレスを明日に残さない。
ストレスを溜め込まない生き方を心がけたいものです。

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