日本を母系社会に

ぼくは二児の父なんですが、思うに核家族ってまちがってます。

だって子育てはたいへんです。たいへんですなんて胸張って言うほど子育てに参加してなくてやはりメインは専業主婦の妻なんですけど。専業だからぼくは仕事に集中するねなんてわけにもいかず、しょっちゅーお手伝いさせていただいてます。でも少しお手伝いさせていただくだけで、あーたいへん。転ぶし泣くしウンコするしあれ買ってとか言うし突然早起きするしでもなかなか寝ないしアニメばっか見るし言ってることよくわかんないしモノ口に入れるし風呂ひとりで入れないし水遊び好きだし。これで可愛いと思えなかったらとっくに殺してるんじゃないか。

ところがね、妻は三姉妹でみんな東京住まいなんですが、たまに集まって子供を持ち寄ると、途端にラクなんです。まず子供は子供の世話するんですね。義理の姉の子はもう小学生で、積極的にうちの幼稚園児の息子と遊んでくれます。下の子は赤ん坊ですが、義理の妹の赤ん坊と赤ん坊なりに打ち解けてるみたい。ああ、なんだ三姉妹で一緒に住めばそれぞれの母親はラクになるじゃないか。そうするとぼくだってラクになるじゃないか、と思いますね。

だから、ね、核家族はまちがい。そいでもって母系で家族を構成すればいいんですよ。結婚したら妻側の家に住む。マスオさんですね。もちろん、姉妹がいるならそれぞれの夫がマスオさんになる。でもって母親と元母親で扶助しあいながら子育てする。男はまあ、母系から命令が来たらそれに従えばいいわけです。これを常識にすれば、日本は十倍くらい安定しますね。ギスギスしなくなると思う。

いま夫婦別姓の法制化が言われてますけど、別姓化よりいっそ、結婚したら妻の姓にする、と法律で決めたらどうでしょうね。そしてできるだけ妻側の家に住む。そう決めちゃえば、公共投資増やすより、失業対策するより、だんぜん日本のためになるんだけどなあ。

そんなことになったら男のコケンはどうなるかって？いやいや、そうなったとしても、母系社会の中で男は男らしくコケンを意固地に維持すればいいんですよ。こらっ、食事中にテレビ見るなっ、と自分は新聞読みながら怒鳴ればいいんです。だって父が家庭のあるじであるはずのいまだって、お父さんなんか尊敬されてないじゃないですか。尊敬されてなくてもものともせず、コケンをぶんぶん振り回せばいいんだと思いますね。コケンなんてそんなもんです。でもコケンはコケンで大切です。