30代後半の上京物語④
一度、時間を5年前に戻し、
ワタクシがTCC新人賞を取って間もないある日のこと。
facebookに一件のメッセージが届きました。
「こんにちは、中村洋基です。
眞鍋君に合いそうな案件があるんですが、お仕事一緒にしませんか?」
一瞬、頭の中は混乱。
「ん?あの中村洋基? つーか・・・俺???」
なんせ、その当時自分は、
洋基さんや伊藤さん(そして創業メンバー)の
熱心なお仕事ウォッチャーでしたし、
PARTY設立のニュースを見た時なんか、
「 広告業界で天変地異が起きるぞーーー!!!」
と人一倍興奮したほどでしたので、
まさか、そんなところから九州の若造に
仕事のお願いがくるはずないと思っていましたので、
「はは〜ん。送り先を、真鍋(大渡)さんの方と間違ったんだろうな〜」
なんて、その時は思っていました。
結果、それから幾度もPARTYと一緒に仕事をすることになるのですが、
いまだに洋基さんには、あの時、なぜ仕事に誘ってくれたのかは聞けてません(笑)
実は、前述した
「代理店での座りの悪さ」、
「クリエイターとしての探究心」を
気づかせてくれたのが、PARTYでした。
PARTYは、全員がスキルも得意分野も違った
各分野のプロフェッショナルが集まる「つくる集団」です。
広告に囚われることなく次々と
新しいことを社会実装していく姿をみて、
いち生活者として、いちクリエイターとして、
とても共感するところがありました。
だからこそ、もし、代理店を離れ、九州を離れるんであれば、
PARTYしかないなと思っていました。
そんな僕の悩みを相談すると、洋基さんはすぐに、
「一度、来ればいいじゃん!僕らも嬉しいし! 」
と言ってくれ、それでようやく上京の決心がついたのです。
そんなこんなで、コロナと共に、
30代後半の遅めの東京進出となってしまったのですが、
ここは心機一転、若手時代のハングリー精神を思い出し、
こつこつ、せっせと、頑張ろうと思っています。
東京の甘くない醤油を口にすると、
なぜだか、長渕の東京青春朝焼物語が心に染みます。
おしまい。
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