リレーコラムについて

巡礼

盛田真介

昔、AVに出演しました。

wikipediaによると
お相手の女優さん(以下、Hさん)は引退されてるようなので
お名前は伏せておきますが、
「巡礼」という作品が僕の出演作です。

あれはたしか、大学3回生のとき。

近所のレンタルビデオ屋で
Hさんのサイン会が行なわれました。

10名ぐらいで授業をサボって会場へ向かうと、
張り切りすぎたのか、15分前に到着。
とりあえずAVコーナーで
Hさんの作品パッケージを見ながらコンディションを整えます。

サイン会後に需要が急騰しそうなので、
ぼくはこのタイミングでHさんのビデオを1本レンタル。
このときほど、周りから「頭のキレがパねぇ」
と言われたことはないかもしれません。

そうこうしているうちに、いよいよ開始時間。
ついにHさんが、店員の雑な拍手とともに入店されました。

・・・・・

いま思い出しても、不思議な感覚です。
照れるんです。なんか。

むこうは
「そんなに私に会いたかったの?このドスケベども」
と言わんばかりの痴女スマイルでこちらを見てくるのですが、
どうしても目が合わせられない。

結果、体ばかりに目が行っちゃって、
それはそれで本望なのだけれど、
とにかく目のやり場に困るんです。

周りを見ても、みんなも同じ様子。
ポッポポッポしてます。ポッポポッポ。

そんなふわふわした空気の中、サイン会が始まりました。

ひとりひとりにしっかり目を向け、
いろっぽい笑顔で対応してくれるHさん。
徐々にぼくの順番が近づいてきました。

あー、恥ずかしい。

あー

あーー

あーーーーーーーーーーー

結局。

ぼくは向かいあう恥ずかしさに耐えきれず、
おもむろにズボンをおろし、
ケツを突き出すクレヨンしんちゃんスタイルで
ボクサーパンツのおしり部分にサインしてもらいました。

「巡礼」には、
水色のボクサーパンツに
「真介くんへ」とサインしてもらっているシーンが
しっかりと収められています。

顔は一切、映っていません。ケツのみの出演。
そのかわり、「こんなバカなヤツもいた」という
テロップをつけていただきました。
ありがとうございます。ありがとうございます。

ぼくの小尻が見たい人は、
ぜひお買い求めください。

ちなみにそのサイン会、
最終的には30名ぐらいが集まりましたが
全員、ぼくの知り合いでした。

友達の選び方を考え直したほうがよさそうなので
今日はこのへんで。

NO
年月日
名前
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