リレーコラムについて

これから、やってみたいこと(2)

朝本康嵩

大学の広報のあり方について考えはじめたのは、
異動してからなので、つい最近のことです。

ちなみに僕が高校生だった10年くらい前は、
大学の広報なんて気にしなかった。
というか知らなかったんですよ。

インターネットもいまほど充実してなかったし、
和歌山県の田舎の生まれなので情報がなかった。
オープンキャンパスもいまほど盛んではなかった。

そうなると、大学は偏差値でしかみない。
偏差値にみあった大学か、ちょっと背伸びした大学か、
どっちにいくかくらいしか考えてませんでした。

数学と化学が好きだったから理系にいこう。
バイオ研究が注目されていたので化学系にいこう。
だいたいそんな理由で大学を受けて決めた気がします。

そして、気づきます。
学部のまわりに女子がほとんどいないことを。
キャンパスがすごく田舎にあることを。
思い描いていたキャンパスライフにはほど遠いことを。

そうして僕は、ラケットさえ握ったことないのに、
女子の友だちや出会いほしさに
テニスサークルにはいることを決意します。

いまでは多くの高校生がネットで大学を調べたり、
オープンキャンパスに保護者をつれて行ったりと、
10年前とは状況はガラリと変わってるみたいです。
でもそれでも、高校生は大学を知らずに大学を決めていると思うのです。

大学生は、就活で企業研究に熱心になりますが、
高校生は、受験では大学生ほど熱心に大学研究はしません。
おそらく相対的にみて、高校生は大学生の就活のそれほど自発的に動くわけでもない。

となると、大学の広報は、
発見や興味の段階でもっともっとがんばる必要がある。
まったく意識してない高校生にも知ってもらう必要がある。

大学を知ってもらうために。大学を感じてもらうために。
上っ面のメッセージじゃなく、高校生にとどく本音のコミュニケーションをする。
大学に魅力そのものが薄いのなら、大学に魅力をつくる。
大学を学生に支持される場所に変える。

できることは、まだまだあると思っています。
というか大学の広報は、企業のそれに比べてずいぶん遅れをとっている気がします。
組織体制とかいろいろあると思いますが、
そこにどんなに小さくてもいいので風穴をあけなきゃいけないなーと考えています。

(つづく)

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