リレーコラムについて

東京転勤7.30

宮井政明

東京へ来て、確かに街の様子は節電対策で
様変わりしていましたが、
街で見かける人はというと、
特にマスクをするわけでもなく、
外出を控えている様子もなく、
さほど何か気にかけている雰囲気もなかったので、
街と人との間に温度差を感じました。

真っ暗な渋谷のスクランブル交差点を行き交う
大量の人影を目にしたときは、かえって人のエネルギーが
際立っているようにも見えました。
銀座の歩行者天国を歩いたときは「過剰」という言葉が
真っ先に頭に浮かび、本当にいま震災かよ?
そんなの関係ねぇ!って感じでみんな
物欲を謳歌してるなぁ、と違和感を覚えました。

やはり、原発による影響を見て見ぬふりして
暮らしていかなくては、やっていけない人が
ほとんどだと思います。
心配だからといっていまの生活を捨て、
東京から離れられるほど余裕のある人は、
ほんの一握りのはずです。

だから、みんなとりあえず、平気な顔をして暮らし続けている。

私もいまでは、原発に対してポーカーフェースになってきています。
でも、数年後、何か影響が出やしないかと、やはり心配です。
みんな、ホントのところ、どう思っているんだろう?生の声が聞きたい!
そこで、飲み屋では、同業者という狭い範囲の人たちにではありますが、
いろいろと原発に関することを聞いてしまいます。すると、
「実はガイガーカウンターを買った」
「既に2回、現地へボランティアに行った」
「子供のために九州へ帰ろうとしている」
「毎日、ネットで最新情報を仕入れている」など、
原発や被災地に対しての、
それぞれの一面的ではない向き合い方が返ってきて、
少し、ホッとします。

そういう私はというと、
「ペットボトルで水を買いはじめた」、
「7月30日に『COMPLEX」』の復興支援ライブに行った」
くらいでしょうか。

なんとかタイトルにたどり着いたので、
今日はこのへんで。

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