リレーコラムについて

東京転勤10.28

宮井政明

10月28日、TCC賞授賞式のお手伝いに行って来ました。
式の1時間半前に会場入りし、トロフィーの配置や座席の
セッティングなどをするわけですが。
そのなかで、受賞者に代わって舞台に立ち、立ち位置などを
チェックする作業があります。

私は、今回「ホール・オブ・フェイム」を受けられた
故・坂本進さんに代わり来場される奥様の代役として
舞台に上がっていました。
会場の大きなモニターに坂本さんの「ピックアップ西武」の
原稿が映し出されたとき、ハッと思い出したことがありました。
それは、この業界に入り、私が初めて意識的に写経をした
原稿だったのです。
(原稿掲載 http://tcc.gr.jp/DL/HALLOFFAME-newsrelease2011.pdf)

当時いた会社の先輩(阪本先輩、元気ですか!)に、
この広告はためになるから写経をしろ、とバサッと
「ピックアップ西武」の束を渡されたのです。
コンパクトな文章の中にいろんな要素が詰め込まれており、
一本いっぽん、暗記する勢いで書き写していました。
(ただ、いまの私のコピーには、まだまだ反映できていませんが・・・)

単なるリハーサルでの代役とはいえ、何かここへ来て
坂本さんと繋がったような気がし、感慨に耽っていました。
授賞式の後、パーティー会場で見つけた坂本さんの奥様に、
どうしても写経をしていたことを伝えたくなり、挨拶に伺いました。
「それは、それは」と恐縮されていましたが、
こちらは、勝手にスッキリとした気分になっていました。

その夜、当時の写経ファイルを開きました。
赤や黄色のマーカーでラインを引き、付箋を貼り、
恐れ多くもワードを入れ替えたり、あらぬことか○や◎で
コピーを採点したりもしていました。
若気の至りですので、どうぞお許しを。

そんな出発点のコピーと、TCC賞授賞式で再会できるとは、
改めて人生とは不思議なものだなぁ、と心に染みた夜でした。

NO
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