モノサシの話
去年1年間、博報堂と電通と九州大学で、
ミライデザインラボという、
20年後の未来を研究するプロジェクトに参加しました。
僕は、その中で「あかり」チームを担当。
未来の照明、あかりの在り方を探るものでしたが、
その中で、「moon」という明るさの基準を提案しました。
(学生さんのアイディアです。)
世の中の照明を、満月のあかりを基準にして測ろうというものです。
満月の明るさは、0.2ルクスなのですが、
これは、人がまぶしくないと感じるギリギリの明るさだそうです。
すると、夜中に光るコンビニのライトは3340moon。
月が3340個分もあると思うと、ちょっと無駄に感じたり、
暴力的に感じたりは、しませんか?
こうやって、あかりのモノサシを変えることで、節電になるだけでなく、
暗い夜を暗いままに楽しむような、新しい文化が生まれないかな、と。
たとえば1moonの明るさしかない「1moonBAR」みたいな。
と、宣伝もかねつつを、強引にまとめると、コピーライターの仕事も、
世の中に新しいモノサシ(のようなもの)をつくることなわけで。
ルクスとmoon。コトバが違うだけで、世の中が変わる可能性がある。
広告に限らず、広く社会や会社を変えるコトバが書けるように
コピーライターの領域を広げていくことが、僕の今年の目標です。
(強引ですね…。)
あたらしい「あかり」のモノサシ、「moon」については、
MIRAI DESIGN LAB.のリリースをご覧ください。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2012/pdf/2012004-0124.pdf
コピーライターなのに(だから?)筆不精で、
石橋から「書くの1回でもいい」という言葉にひっかかって、
チャレンジしてみましたが、本当に1回になってしまいました。
電通の人ばかりつづいてるみたいなので、
来週は、TCCの同期である、丸原孝紀さんにお願いします。