クラインガルテンは、鬱病に効く。
最近、なぜかうつうつとしていて、
これが鬱病というものかな、なんて思ったりしている。
鬱病って、まじめな昔気質の人間がかかりやすいそうで、
まじめはいいんだけど、昔気質はジジィみたいで嫌だなぁ。
それはともかく、プレッシャーのかかる仕事やっていたり、
なかなか決まらない仕事やってたりすると、どーしても
ボーッとしてきて、いろんなことが嫌になってきちゃう。
コピーライターみたいに頭を使う職業の人には多いと思うんですが。
私の場合、そういう時の週末は、
必ずクラインガテン(小さな菜園)に行きます。
長靴をもって、着替えをもって、
新しい野菜の苗をもって、収穫した野菜をいれる袋をもって、
クラインガルテンに向かうわけです。
畑に着いたら、
野菜の成長を見る。終わった野菜や枯れているものを処分する。
土を掘り起こし整える。新しい苗を植える。水をやる。空を見上げる。
うまそうな野菜を収穫する。笑みがこぼれる。
今晩この野菜をどういうふうにして食べようか想像する。
汗をぬぐう。
不思議なんだけど、そういうことしてる時って、
土とか野菜とかうまそうとかそういうこと以外なんにも考えてないんだよね。
あとのこと、なんにも考えてない。
集中してるといえば集中してるし、ポカンとしてるといえばポカンとしてる。
でもその時の心地よさは他のものにかえられないですね。
それは、マッサージとかしっかり眠ったあととかの気持ちよさに近い。
とにかく、気持ちが爽快になります。
うつうつした気分もなぜか忘れてます。
これって、やっぱり、不思議ですね。
ヨーロッパには、園芸療法という医療があるそうです。
身体の自由がきかない方に園芸をやってもらうわけです。
スコップで土を掘り、穴をつくり、花の苗を植え、水をやる。
次の日は、見回りに来て、また水をやる。
毎日毎日やってきて、花が咲くのを楽しみに、水をやる。
そういうことを繰り返しているうちに、
動かなかった手や足が少しずつでも動くようになってくる。
つまり、とても自然なリハビリなわけですね。
この園芸療法は、最近、
外的な効果だけでなく、精神的な効能もあると言われているようです。
土をいじったり、植物にさわったりしていると、心が落ち着いてくる。
精神の安定に効くというわけですね。
私の場合も、コレかもしれません。
クラインガルテンで、土にさわり、野菜をさわっているうちに、
なんとなくリフレッシュしてくる。
気分がスッキリしてくる。
やさしい気持ちになってくる。
おおげさに言えば、
クラインガルテンには、
私の心をニュートラルにもどしてくれる力があるのです。
追伸:このリレーコラムは、電通の後藤由里子さんにバトンタッチします。
優秀なコピーライターであり、健気な奥さんであり、一児の母。
女性がやりたいことを、次々とやり続けている人です。
じゃあ、よろしくお願いします。
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