上田さん
ども。永友です。
合コンなど飲み会で自己紹介するとき、
「永遠の愛」の「永」の字に「友達思い」の「友」です、
と言っては失笑を買ってしまう。
ということに快感を覚えてしまった永友です。
上田浩和さんからバトンを引き継がせていただきました。
上田さんのバトンは、重たくて重たくて仕方ありません。
なんなんでしょう、あのコラムの異常な面白さは。
「パンティー」なんて、夜中にとあるプロダクションで
作業の合間に読んだのですが、コーヒーを吹きました。
コーヒーを吹くって、本当に起こりうることなんですね。
パンティーといえば、こんなことがあったのを思い出しました。
いつだったか忘れたけど、上田さんと街を歩いていたら、
ちょうど目の前にミニスカートの女子大生集団がいたんですね。
そのとき、上田さんが「風よ吹け」と小声で言ったんです。
驚きました。僕も全く同じ気持ちだったからです。
なぜか妙にテンションが上がり期待したのですが、
風が吹くなんて奇跡は当然起こりませんでした。
女子大生たちもどこかに行ってしまい、
その後、僕たちはしばらく無言で歩いたのを覚えています。
この話の流れだと上田さんは
ただのパンティー好きの男になってしまいますが、
そんなことはありません。とてもいい人です。
僕が電通に中途採用で入ったとき、
僕抜きの歓迎会をやってくれようとした方です。
(もちろんちゃんと開いてくれました)
僕が巨人ファンであることを知って、
社内便でメガホンを送りつけてくれた方です。
(封筒から思いっきりはみ出していて、デスクの女性に失笑されました)
そんな上田さんですが、実際、つくっているものは面白いし、
よくこんなことを考えられるな…と思うこともしばしばです。
以前、上田さんがつくったラジオCMを
何本か聞かせてもらう機会があったのですが、
頭がくらくらするくらいの衝撃を受けました。
なんていうか、ちゃんと広告なのに、
いわゆる広告的じゃない跳躍を感じたんですね。
ストーリーがチャーミングで、
いい絵本を読んだあとの心が温まる感じ、というか。
それを昔っからやってきてるわけです。
コピーを書いていて陥りやすいのが、
オリエンの内容や商品情報にとらわれすぎてしまい、
ありふれた視点のものになってしまうこと。
いいコピーは大きく飛んでいて、
でも商品にしっかりと着地していますよね。
上田さんのコピーや企画を見ているとまさにそうで、
しかもその飛ばし方に凄みを感じます。
それは商品というより、商品を使う人の幸せを
きちんと思い描いているんだなあと思わされます。
パンティーだけではなくて、
人間というものをちゃんと観察してるなあと思うわけです。
普段、面と向かって言えないようなことを書きました。
もちろんこのコラムは、上田さんのステマではありません。
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