リレーコラムについて

コピーがうまれるとき

武重浩介

いよいよ最終回です。
最後くらい真面目にコピーの話を書こうと思います。

先日後輩から以前新聞広告クリエーティブコンテストで
賞を頂いた「たいへんよくできなくてもいいんです」という
コピーについてどうやって考えたのか聞かれました。

そのときは「ターゲットの気持ちになって」とか
「新聞広告っていうメディア特性を考えて」とか
「最低でも300本くらい書かなきゃ」とか
偉そうなことを言ってしまったのですが、全部嘘っぱちです。

オカマバーで思いつきました。
オカマの方と話すのって楽しいですよね。

波照間島でダイビングしている感じとか
ハワイ島で満天の星空を眺めている感じとか
たぶん宇宙から地球を見ているのに近い感覚ですね。

自分の小ささに気づかされるんです。

僕はなんて小さなことで悩んでいたんだ。

生きてるだけで幸せなんだ。

たいへんよくできなくてもいいんだ!

という経緯でコピーがうまれました。

強いて正当化すると
やっぱりコピーは机の上では生まれない気がします。

何かを経験したときに感じた素直な言葉が
いちばん心に届きやすいというか。
それをしっかりつかまえて言葉にできれば
いいコピーがうまれると思うんですが。

それが難しいんですよね…
ひたすら考え続けるしかないんですよね…
はい、がんばります。

ということで、
来週からはTCC同期の神尾香菜子さんにバトンを渡します。
神尾さんはコピーも、ルックスも、性格もいい人なので
きっとコラムもいいはずです。

神尾さん、ハードル上げといたのでよろしくお願いします!

NO
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