動物好きの国?
沖縄ではじまったリレーコラムも、
本日でラスト。
(もうすでに東京に戻っていて
昨日から出勤しております)
せっかくの機会なので、
今年TCC新人賞を受賞したコピーについて
書きたいと思う。
ノラ猫という
動物はいない。
捨てたんじゃない。
あのひとは、
逃げたんだ。
死因は、
飼い主の
引っ越しでした。
猫が好きという人は
多いのに、
ノラ猫はたくさんいる。
なんでだろう。
人間のいないところに
ノラ猫はいない。
この5本のキャッチコピーは、
たくさんの猫が人間のせいで路頭に迷い、
殺されている事実を周知し、
ペットを捨てないでほしいと訴えたものだ。
クライアントは
東急東横線の白楽駅近くにある
神奈川県動物愛護協会という財団法人。
猫や犬をはじめ、人間が飼えなくなったペットを保護し
譲渡活動や不妊・去勢手術、治療などを行っている。
日本には、猫や犬を飼う人が多い。
ペットを愛してやまない動物好きの国。
しかし一方では、
捨て猫や捨て犬も異常なほど多い。
驚くのは、処分の数だ。
全国津々浦々、至るところで処分が行われ
(47都道府県、例外はない)
猫と犬合わせて1年に27万頭以上も殺されている。
※環境省:平成20年度の数字
処分の方法も、ここでは書かないけれど、残酷なものだ。
ただ、協会のような団体の地道な活動や、報道などもあり、
ここ最近、少しずつだけれど着実にその数は減っている。
法令など規制も変わりつつある。
世の中の意識は変わってきているように思う。
1日も早く、ムダに殺されてしまう猫や犬が
いなくなりますように。
そして日本が、本当の意味で
動物好きの国になりますように。
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と、このへんで今週のぼくのコラムは終わります。
書くって本当に難しいものだと、改めて勉強になりました。
ありがとうございました。
来週からは、5年前、同じく神奈川県動物愛護協会のポスターで
TCC新人賞を受賞された、先輩の基功一さんにバトンを引き継ぎます。
ふだんは「飲んだくれ」のイメージですが、
「愛妻家」「親孝行」「切れ者」「癒し系」「読書家」などなど
いろんな顔をもっていらっしゃいます。
どんなコラムを書いてくれるか、ぼくも楽しみです。
それでは基さん、よろしくお願いします!
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