リレーコラムについて

ギラギラ感

辻毅

体操男子、やりました!!団体戦銀メダル。
いや~、でも、ひやひやもんでした。
内村くんの得点が出てからの、日本チームの必死の抗議。
まさか、認められないでしょう。とあきらめモードのぼく。
僅差で3位に浮上したウクライナチームが歓喜にわいてる中、
0コンマいくつの僅差だったため、再び電光掲示板に映った得点は、
日本が2位であることを告げたのです。
天国から地獄とは、まさにこういうことを言うのでしょう。
ウクライナチーム、がっくし。
逆に日本チームはガッツポーズ。
NHKも 「日本体操男子団体 メダル逃す」というニュース速報が
なかったことのように 「日本体操男子団体 銀メダル決定!」という
速報を流しています。
やった~銀メダルだ!と喜びつつも、 
感心したのは、最後まであきらめずに抗議するという、その姿勢。
何としてでもメダルを持って帰るんだ。
その強い意志が、一度手をすり抜けそうになった銀メダルを引き寄せたのです。

でも、ちょっと待てよ。と僕は、思いました。
この勝ち方は、後味よくないのではないかなぁと。
ウクライナの選手たちの恨めしそうな顔。
オリンピックほど権威のある大会で
こんなに簡単に判定が翻っちゃまずいんじゃないの?
とぼくは思ったのです。
でもウクライナチームは、それに対して抗議をするそぶりは見せません。
ただただ悲壮な表情を浮かべ、肩を落とすだけです。
ウクライナ、えらい!!それでこそ、男だ!!スポーツマンシップだ!!
と勝手に共感を覚え、深夜にひとり感動してしまったのです。 

ちなみに僕は、かなりあきらめがいい性格だ。
いい意味でも悪い意味でも。
CDに「このコピー、ピンと来ない」と言われれば、「ハイハイ♪」と書き直す。
クライアントに、もっとこういうかんじにしたいなと言われれば、
「ハイよろこんで!」と修正してしまう。
これが僕なりのストレス回避法なのだけど、
どうもこの態度が気に食わない人もいるらしい。
「キミには、ギラギラ感が足りない」
「コピーライターたるもの、もっとガツガツするべきだ」
と、一度も仕事したことない人にまで説教される始末。
そういえば、クリエイティブの社内転局試験の面接でも、
ギラギラ感が足りないと怒られたっけ。

ギラギラ感って、むずかしい。
どうやったらアップさせられるんでしょう。
金髪にしてみる。アクセサリーをジャラジャラさせてみる。
コピーにダメだしされたら口を半開きにしながら
「はぁ!?」とキムタクばりの態度でプチ切れしてみる。
ムリムリ。僕のキャラではありません。
とりあえず今日は胸のボタンをひとつ多めに開けて
EXILEでも聞いてみます。

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NO
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