目ヂカラ
あの人は、目ヂカラがある。という言葉をよく耳にします。
オリンピックでメダル争いをするような選手たちは、
みんな目ヂカラがすごい。
かくいう僕も、目ヂカラがある。とよく言われます。
でも、僕のは、ただデカいだけ。
僕は、幼い時から「ちゃんと、人の目を見て話しなさい」と言われて育ちました。
その教育の賜物なのか、話すときに、つい人の目を見過ぎてしまいます。
マナー本によると、あまり人 の目を見て話すのは、失礼にあたるとか。
新入社員のときの上司に、「目を見て話すな」と叱られた時は、
かなりのショックでした。
打ち合わせでコピーをだすとき、CDから
「恥ずかしいから、そんな に見つめるなよ~」と言われることもしばしば。
先日なんて、とあるクライアントの女性担当者から、
「目を見開き過ぎて、こわい」と言われ、 ドン引きされました。
このままでは、仕事に支障があります。
なんとか目のインパクトをダウンさせることはできないだろうか。
と僕は考えました。
そこで、思いついたのがメガネ作戦。
なんとタイミングのいいことに、世の中は格安メガネブー ム。
しかもセール中だったので、レンズ付きでたったの7000円。
買っちゃいました。ちょっとイマドキのセルフレームのメガネ。
鏡を見る と、いい感じで目のインパクトが弱くなるじゃありませんか。
早速翌週からおNEWのメガネをかけて出社しました。ところが、
半日過ごしただけなのに、ものすごい疲労感。
ひとに会うたびに、「なんか疲れてる?」「元気ないね」
と心配される始末。
鼻が低すぎて、まつ毛がレンズに当たっているのが原因でした。
途方に暮れている時に、たまたま放送していた
「探偵ナイトスクープ」で、同じ悩みを抱えている依頼者がいるではありませんか。
番組の中では、芦屋のメガネ屋さんのおっちゃんが、
鼻あてを後付けするというスンバラシイ解決方法を披露しています。
これだ!と思いました。
早速そのメガネ屋さんに持ち込み、鼻あての後付けをオーダー。
もちろん、特盛です。できました。なかなかのモリモリ感です。
満足して、次の日か ら掛けていったのですが、
けっきょく疲れは解消されませんでした。
使い捨てコンタクト代も浮かせようと思っていたのに、
特盛代4000円プラスで11000円のムダな出費に終わりました。
メガネ作戦、大失敗です。
それ以来メガネがお蔵入りしたのは、言うまでもありません。
これからは、目を細めて話す訓練をしようと思います。
ちなみに目を細めた笑顔は、
人の心を和らげる効果があるそうです(^^)