裏をとる
岡崎がサイドバックの裏をとる動きでチャンスをつくる。
ラストパスが通りゴールに結びつく。
スポーツの世界では裏をとるとチャンスが生まれる。
裏どり。
広告の世界では、裏をとらないとピンチが生まれる。
「・・・世界で一番キテルあのアーチストが、
こんな、ありえないことをします!」なんてプレゼン。
裏がとれていればゴールもするけど
とれていなければ退場すらある。
では、日ごろ、裏をとるのはだれか。
営業だったり、キャスティングだったり、プロデューサーだったり、
裏づけって意味ではストプラだったり。ざっと記憶をたどってみても、
僕自身、裏をとった覚えはほとんどなく、
むしろ裏をとってもらうことのほうが多い。
でも、それはそれで理にかなっている気がする。
ひとことでいってしまえば、役割分担。
ややこしくいえば、
裏がとれるかどうか裏をとって、裏に抜け出すなんて、もう。
ってこと。(ややこしい…)
そもそも、
ひとのきもちの裏どりなんてできないですよね。
それはもう、僕がどうとかコピーがどうとか広告がどうとかいう
次元を超えて、人間の真実ですね。
「好きだ」→→→「YES」
人類がYESといわせることにどれだけ苦悩してきたことか。
きもちは不確実。だから、ちょっとずつ確実なところを
増やしていくんですね。
たとえば、来週の予定とか。
(数時間前)
「もしもし。坂本くん、来週リレーコラムだよ」
『無理です。来週ぼく本当に無理です』
昨日のコラムがもし仕事で、掲載前に営業のK君が読んでいたら、
言ってたんだろうなあ。
これ、坂本くんに裏どりしましたか? いや、しましょうか?
と。
来週、ぼくからバトン受け取ってくれる人いませんか?(ほんとに)
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