アウトサイダーコピーライター
生駒健太
こんちには。
先週同期の宇野から連絡があってコラムを書くことになった生駒です。よろしくおねがいします。
僕は博報堂に勤めるコピーライターです。
コピーライターとしてのキャリアはちょうど2年になりました。
それまでは、違う部署に8年間いて、コピーとは無縁の仕事をしていました。
また、今の会社に入る前は、7年間建築の勉強をしていました。
まあ、大学時代を入れるとコピーライターになるまでに15年。ずいぶんと遠回りしました。
そして、間違いなく、今が最高にエキサイティングです。
このコラムではいろんな人が見るということなので、
特に僕は、僕と同じような立場の人たちに伝えていきたいと思います。
つまり、「いまはコピーライターではなけど、いつかコピーライターになりたい」
と思っている人たちにです。
また、「もういい年なんで、いまさらコピーライターになるのも不安」という人にも。
その人たちに伝えたいのは、
「できるか、できないかではなく、やりたいか、やりたくないか。」
そして、やる気があれば、コピーライターになれるし
いつなっても遅すぎることはないということです。
なぜ、そんなことが言えるのか?
それは僕の実体験と、間違いなくそこに存在するセオリーがあるからです。
僕を含めて、僕の周りにはたくさんの転職組のコピーライターがいます。
彼らは、雑草の様に強く、バイタリティにあふれています。
また、感覚的には有名なクリエイターになる確率が高いと感じます。
それを「アウトサイダーコピーライター」と呼びましょう。
そして、新卒からコピーライターの人を便宜上「ネイティブコピーライター」と呼ぶとします。
もちろんアウトサイダーの人たちは、
ネイティブの人にはコピーの技術でいうとすぐには勝てない。だって経験の量が違うから。
普通に考えると一生勝てない場合もあるでしょう。
小学生からサッカーやってるやつと、大学ではじめました。というやつの差は歴然でしょう。
だけど、クリエイティブの世界には技術の他に「新奇性」が勝負の軸としてあります。
スポーツと違うのはそこ。
不確実性や、突然変異、イノベーションを良しとする業界。
そこが勝負のポイント。
いままで別のことをやってきたことが「新しさ」や「面白さ」の源泉になります。
それはネイティブが持ち得ない強みです。
(逆にネイティブは、今の流れに乗ってデジタルへ進んでいって後天的に強みをつける人種も現れています。)
自分のやってきた土俵に、上手く広告を引きずり込めば
どんなコピーライターにも負けることはない。
いい例えか分かりませんが、2つの経験の衝突地点に、クリエイティビティが生まれるような気がしています。
ボクサー×建築家 = 安藤忠雄
歌手×音楽プロデューサー = つんく
画家×映画監督 = 黒沢明
僕の場合は、「建築(的思考法)」が、
自分の財産になっています。
こんなことを書きつつ、
もしかしたら、数年後コピーライターの経験が生きる
別の仕事をしているかもしれませんが。。。
とまあ、初回なので少しマジメな感じで
書いてしまいましたが、以降はもっとカジュアルに
アウトサイダーコピーライターの視点からみた気づきを、色々書いていきたいと思います。
よろしくお願いします。
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