禁断衝動
にもかかわらず妄想力は想像力ではない。
ましてや創造力であろうはずがない。
私の場合に限ってのことかもしれないが。
この仕事をしている人たちでよく聞く話が、
どこでアイデアを思いつくか。
同意する方も複数いるだろうが、私の場合
風呂に入っている時にいちばん
頭が創造力方向に開かれていく気がする。
とくに湯船につかっている時より
シャワーで頭を洗っている時の方が多い。
やっぱり頭皮への刺激は脳にも良いのだろうか。
しかしながらこれがトイレとなると私の場合、
話はガラッと変わってくるのだ。
とくに会社の個室に入っている時は、頭がどんどん
妄想力方向に開かれていくから始末が悪い。
もちろん自分の脳内で分泌している分には
どんなに不謹慎で残酷で腹黒くていかがわしくて
支離滅裂なことであっても、なんの問題もない。
ところがここ最近、どうしても行動に移したくなる
ある衝動にかられている。
もちろん私は社内で人望も信頼も厚く薄いのは
財布だけという好人物だから自制心というものが
今日も9時半~5時半でしっかり働いている。
それでもちょっと気を抜くと思わず喉元まで
出てきそうになるのだ。
その衝動とは、個室の中で大声を出すことである。
ああ、書いてしまった。
これで会社で長年培ってきた私の人望と信頼は
私の財布のように薄っぺらになってしまった。
しかもただ大声を出すのではない。
「私一人の状況で、誰か一人がトイレの小に
やってきて放水を始め、その作業が順調に
ピークを迎えたであろう瞬間に」、である。
その状況を私は妄想する。
「・・・・。どひょおおおおおおおおん!!!!!」
「びっっくうー!!!」
と驚愕した瞬間男の股間から放たれていたものは
竜のごとく暴れはじめ便器の守備範囲を
大きく逸脱し四方八方飛び散りあたり一面が
尿の海と化してしまうそれだけではない、
そうズボンだズボン男の前面は全面的に
尿びたしとなり誰がどう見たって「おもらし」
「いや手を洗おうとして水がかかっちゃって」
なんて言っても「いえいえいえいえそれは誰が
どう見たっておもらしですよね部長いい歳こいて
どうしちゃったんですか」とちょっとかわいいな
こんどワインでも一緒に飲みたいなと思っていた
女子社員にうすら笑いされるのが目に見えているから
ハンカチで拭こうと思ってもオサレなジバンスィの
シルクでは吸い切れずジェット乾燥機になんとか
あたれないかと逆立ちしてみるが物理的地球科学的
致命的に不可能だとわかり仕方がないのでその足で
屋上に駆け上がり悩みもないのに2時間
ひとりで股間を空に向け続ける。
これはれっきとした犯罪だ。そうに違いない。
ここは自制心に残業させてでも猛烈に
働き続けてもらわなければならない。
でも自制心が過労死してしまったらどうしよう。
・・・・。
うまずい、おそるべし。
というわけでこの一週間、
やっぱりお笑い芸人には向いていない
私の無駄話に付き合ってくださった
みなさま、ありがとうございました。
勝手に電通西日本ウイークも
ようやくなんとか終了の運びとなりました。
次週は、前の会社の後輩ですが
TCCでは先輩の、オサレ、もとい
納健太郎くんにバトンをお渡しします。
納くんのFBは、いつもヘンな看板や
張り紙を探してきてアップしていて
ゆるおもろくて大好きです。
では納くん、よろしくお願いします!