女と耳血と鼻セレブ
最初の師でもある弊社の生駒さんからバトンを
引き継ぎました、大広の中川でございます。
前回書いたのが2009年の10月ですので、
3年半ぶりです。よろしくどうぞ。
つねづね思うことですが、
「周りで起こっていることに、気づけるか」
って結構大事だなと。
ちょうど4年ほど前、東京へ転勤する自分の
送別会の帰り道。
夜11時くらいから、かれこれ3時間は泣いていたであろう
会社の後輩(女)を、家まで送り届けた後。
大阪の四ツ橋筋を歩いていると、逆側の歩道から
衝撃音と悲鳴が。
SE:ガシャーン
女:きゃー!… いたーい! えーんえーんえーん
おいおい。 若い女性の悲鳴ではないか。
かなりベロベロに酔っていた私は、0%の下心と一緒に
駆けつけました。
SE:車道の雰囲気
俺:大丈夫?
女:いたい いたい いたーい えーん
おやまあ、シュットしたお姉さん。
どうやら自転車でこけて、ショーウインドウに
頭を強打したみたい。
ん…血?耳から血出てるやん。いわゆる耳血やん。
あかんヤツやん。ちょっと引く。
俺:血でてるでジブン。
女:うそー (血を見て) いやー! 血出てる!
俺:それ俺ゆーたやつや
ここで、さきほど何時間も女の後輩(泥酔)の
涙と鼻水を拭いていた最後の鼻セレブ(ポケットティッシュ)
を 一袋取り出し、血を拭く作業に。
鼻セレブで耳血を拭く。 ネピアもびっくり。
俺:血ふいたで。 あーちょっと切れてるわー
女:(急に毅然とした態度) もう大丈夫です!
俺:家どこなん? 帰れんの?
女:大丈夫です!
耳から血を流す女子に警戒される私。
俺:ほんまか、じゃ、帰るわ。
女:そこまで送ります。
俺:いや、えーよ別に
女:いや送ります。
俺:えーよ、じゃあ俺が送るわ。
女:大丈夫です! (毅然とした態度)
という不毛なやりとりの後、 その女性、感極まって
自転車をいったん止め、 少し顔に血をつけながら
両手を大きく広げました。(イメージ画像参照)
ハグ。2,3回ハグ。 知らん女性とハグ。
耳から血を流してる女性とハグ。
下心2%のハグ。
女:なんかねー、 人が困ってても
無視する人が多いのに、 ありがとうね。
お礼をハグで表現されたみたいです。
青信号になって、その女性は
ふらふらとしながら自転車で帰って行きました。
僕の手には、赤い斑点が付いた鼻セレブだけが
残されていました。
その赤い斑点をよく見ると、
電話番号だったというオチかな
と思いましたが、ぜんぜん違いました。
ただの耳血でした。
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というわけで、毒にも薬にもならんコラム
あと4日おつきあいください。
ご意見ご感想、苦情、共感、「それは私です!」等は
masahito.nakagawa@daiko.co.jpまで。
今週はTCCの締め切りですよ!
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