リレーコラムについて

ラジオの未来

光居誠

今日で僕の担当は終了です。
なので、少しだけまじめな話?を。

ラジオが好きです。

僕と同じ年代の人には共通の体験かもしれませんが、
中学・高校の時に深夜放送にはまりました。
オールナイトニッポンやセイ!ヤング、ヤンタン、ヤンリク…
岡山の田舎育ちなのですが、大阪や東京の番組を雑音の中で
キャッチして、それこそ耳を澄まして聴いていました(笑)

そんな原体験があるもので思い入れがある訳です。

おまけに大学時代は、その「ヤンリク」こと朝日放送の
「ヤングリクエスト」のADのアルバイトを3年間やる、
というような経験をしたものだから拍車がかかりました。

この業界に入ってからも、プロ野球中継の中で流れる
R-CMを作ったりして、20年以上前は
1年で50本以上はつくっていました。

たいして予算がかからないのでクライアントの
チェックが厳しくない。すると自分の好きに作れる。
当時は会社の中に録音スタジオがあって、社員のミキサーさん
もいました。企画からナレーターさんのセレクト、演出まで
自分でできるので、とにかくいろんな勉強になる。

若い人たちにラジオCMの仕事をすすめる所以です。

でも、コミュニケーションデザインといわれる時代になって
ラジオに元気がありません。
今でも少しでも面白いラジオCMを、
という思いで若い人たちと取り組みはしていますが…

ラジオは生放送のライブ感が命だと思います。
ライブだから、リスナーのインタラクティブな反応にも
対応していける。今の時代向きのはずなのに。
たぶんCMだけが別に制作されるというような
ことじゃなくて、もっと番組コンテンツと一体になった
仕組みというか、仕掛けが必要なんでしょうね。

パーソナリティとリスナーのつながりの強さとか
考えると、エンゲイジメントを中心にした今の
マーケティングやブランディングにも有効なはずです。

でも、なかなかラジオの未来は見えてこない。
広告会社の責任も大きいような気がします。

ラジオ好きのみなさん、何かいいアイディアはないですかね?
今もラジコでFMを聴きながら考えにふける、僕でした。

来週はTCC同期の波多野治さんです。
どうぞよろしくお願いします。

NO
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