リレーコラムについて

遠山の金○さんプレゼン(前篇)

小林秀雄

無用のサービス精神とでもいうのでしょうか。
打ち合わせを笑いに満ちたものにしたい思いもあり
(単に性でそうなってしまうことの方が多いですが)、
やたらとたくさんの下ネタコピー&企画を書いていたことが、
長期間ありました。

それにより自爆的に窮地に追い込まれたことも。
今回はそんなお話です。

CMプロダクションのKプロデューサーとは
同年代ということもあり、
初対面の時から馬が合いました。
ここはひとつ下ネタ企画で彼を笑わさんといかんな、
ということで、使えそうな案に混ぜて下ネタを大量に忍ばせて
打ち合わせにのぞみました。

その場は大いに盛り上がり、
二日後のプレゼンのためにプロデューサーが
コンテをまとめることになったので、
「やばそうなのは抜いておいてください」と伝え
家路をたどったのでした。

プレゼン当日、東京駅で待ち合わせて新幹線へ。
クライアントの担当者が笑いが大好きなくだけた人で、
その人との気軽な打ち合わせと聞いていたので、
移動中プレゼンや企画の話をまったくせずに、
終始馬鹿話をして大阪に到着しました。

会議室で待機していると、重役の方々が、
ぞろぞろぞろっと入って来られ。
あれ?話が違うな。まあ、いいか。
全員着席しお手元用の企画案が配られ、プロデューサーの
「ではコピーライターの小林さんから説明してもらいます」
の声が響きました。

簡単に自己紹介をし、プレゼンテーションへ。
一案目はアニメーションに音楽をからめた、
クールなタイプの案でした。
めくって二案目。むむむむむ~~~~~~~~っ!
脳内に稲妻が走りました。

なんと、仲間内の打ち合わせでみんなで笑う用の飛び道具
『遠山の金○さん』の案がそこで輝いているではありませんか。
「裏町奉行、遠山左右衛門丞様、ご出座~!!」と相成った。
(つづく)

注:○=玉です。

NO
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名前
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