心臓の手術のおかげ
滝川修志
初めて書きます。博報堂の滝川です。
昨年の2月に心臓の手術をしました。
心房細動という、頻脈発作が起こる病気です。
太ももの血管にカテーテルを入れ、
心臓の中にそのままずぶっと入る。
心臓内で悪さをしているできそこないの電気回路があるので、
そこをカテーテルの先にある部品で焼き切る。
そういう手術でした。
「2月14日に手術なんて、ハートの日にハートの手術!
うまくいきますよ、滝川さん♡」と、
可愛い看護師さんがせっかく怯える僕をなごませてくれたのに、
主治医の若い先生に「(日付は)単なる偶然ですけどね」と、
即座に切って捨てられてしまいました。
心臓の手術ですから、不安でないはずがないのですが、
前日にある人がメールしてくれた、
「医療と医師を信じて、あとは大きな深呼吸をして
まな板の上の鯉になったつもりで!」の文章に、
とにかく不思議と落ち着けて。
5時間かかったそうですが、
麻酔でガクンと落ちてからは割とすぐに感じました。
麻酔でまだ頭が朦朧とする中、キャスター付きのベッドで廊下を運ばれている時、僕は大声で叫んでいたそうです。
「先生!僕はカツ丼が食べたいです!牛丼でもいいです!大盛りで!」と。
そのときの先生の表情には、やや恐怖が入っていたそうです。(by家内)
心臓の手術後は食欲がどうしても落ちるらしいんですね。
自分はよくわかるのですが、麻酔で朦朧としている状態は、
まさに僕にとっては泥酔状態とほぼ同じ。
わかりますね〜。泥酔してる時、天玉そば食って、となりの牛丼屋で大盛り食ったりしてましたもん。
うん、わかる。
・・・何かエンディングめいたことも書かなきゃな、
と思い、、、
ま、でもこの手術のおかげで、タバコがやめられました。
火曜に手術でその前の木曜まで吸ってたのに。
手術後は、我慢もせずに、仕事をしていても酒を飲んでも、
全くタバコのことを思い出さなくなりました。
酒の方は半年我慢して、また普通に飲み始めたのに、
ほんとに不思議でした。
きっと人生のこのタイミングで、タバコをやめるための方便として、手術が用意されていたんでしょうね。
この手術、人生にもうひとつ影響を与えたのですが、
それは次回。
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