large‐scale structure of the cosmos
永井史子
宇宙が嫌いとか、
宇宙の話を聞くと吐き気がするとかそういう人は滅多にいないので、
きょうは宇宙の話をします。
宇宙は広いとかいいますけれど、どれぐらい広いかというと、
「これぐらいの広さかな〜」と人がぽかーんと想像する1億倍ぐらいは広いです。
段階的に説明をしていけば、
ここは地球ですが、地球は太陽系というグループに属しています。
そしてその太陽系のようなグループがたくさん属しているのが銀河です。
さらにこの銀河が沢山集まると、
銀河群、もしくは銀河団、とよばれる集団になりますし、
さらにさらにその銀河群や銀河団が集合すると、
超銀河団というものにすらなります。
なんと!宇宙はそんなに大きいのか!とこの段階で感嘆してしまいそうですが、
まだまだ続きがあるのです。
実は、宇宙というものは全体で見ると石けんの泡のような構造をしています。
つまり、泡とおなじように、薄い膜と、完全な空洞でできあがっており、
なにか物質が存在するのはほんのわずかな薄い膜の部分だけなのです。
そして、この薄い膜を構成しているのが、何を隠そう、超銀河団。
超銀河団は平面的な壁のように存在しており、
ボイド、とよばれるだだっ広いなんにもない空間をとり囲んでいます。
私たちにとっては、ものすごく巨大な超銀河団も、
宇宙にとってはただの薄膜でしかない。
わたしたちが想像している「星がいっぱいある宇宙」なんてものは、
本当に本当に宇宙の一部分でしかないのです。
なぜこんな話をしているのか。
実はわたし、就職活動で毎回この話をし続け、
一度たりとも、落とされることがなかったのです。
人の悪口はみんな大好き、だなんていいますが、
本当にみんなが好きなのは宇宙の話なのかもしれませんね。
とかなんとか。
ほんとはただ宇宙が好きなので、宇宙の話がしたかっただけです。
ではまた明日。
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