みるきー
松下康祐
会社に入って最初の配属は、クリエーティブ局ではなくテレビ局でした。
電通関西支社の松下康祐です。
テレビ局にいた頃、先輩に「うちのライバルってどこなんですか?」と聞いたところ、
「東京の電通やな」という答えが返ってきて、へぇ〜ってなったのを覚えています。
クライアントファーストな仕事ですから、
より良いCM枠を奪い合ったり、コストを競争したりする相手は必然的に、
日本で一番規模の大きいテレビ担当部署を抱える、電通本社になるわけです。
僕たち関西支社の局担がどれだけお願いしても取れない、人気番組のスポット枠に
本社扱いのクライアントのCMが流れてて「ぐぬぬ……東京電通め……」となったことも、
一度や二度ではありませんでした。
その後いろいろあって、今はCMをつくったりつくらなかったりする部署に異動したのですが、
今でも「ぐぬぬ……東京電通め……」となることがあります。
というのも、関西のクライアントの、言い方悪いですが「オイシイ仕事」、
具体的に言うと、予算が潤沢な企業広告とかそういうのですが、
そういうのだけ、ちょくちょく本社に持っていかれるんですよね。
これは悔しいです。
なんか、好きな女の子が東京のイケメンに搔っ攫われて、手籠めにされてしまう的な悔しさです。
クライアント担当者の○○さん、
アイツの前でもいい顔して笑うのかな……みたいな。おっちゃんですけど。
嫉妬する男ほどみっともないものも無いですから、前向きに。
東京の連中に立ち向かうために僕が常日頃、参考にしているのが、
NMB48の『みるきー』こと渡辺美優紀さんです。
ファンはAKB48を『本店』、NMB48などの姉妹グループを『支店』と暗に呼んだりするのですが、
まさに言い得て妙という感じで、
やはりメディアの中心である東京から離れて芸能活動をすることの難しさ、みたいなものを
NMB48も体現しています。
そんな中で、みるきーだけは、そういった不利な状況を完全に克服して奮闘している、
少なくとも僕の目には、そう見えるのです。
残念ながら、みるきーがどうやって東京を相手に戦っているのか、何を武器にしているのか、
語り尽くすにはスペースが足りません。
秘訣を知りたい!という稀有な方は是非、直接お話ししましょう。
週末は大抵、ビッグサイトか幕張メッセかインテックス大阪にいますので。
皆様にお会いするのを、楽しみるきー、にしております。
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