美人と国力
2008年にOne Show審査員の一員としてニューヨークに渡ったときは、とっても心細かった。
29人中知り合いは、1人。
アメリカのW+K, CP&B塾に通ってこの名門大学に入りました的なWASPのクラスにひとり
間違えて編入した女子学生の気分だった。
「アジアから転校してきたマサコです。英語なまってるんだば、どうぞよろしぐ」
女性は英語を母国語とする人が3人。そしてMcCann Brazilの女CEO、私、の計5人だった。
2回目の審査になる今回、22人のうち11人が女性である。
男女比50:50。審査員は数人集まると、この話になる。
みなCannesだのD&ADだのADCの審査員の経験者で審査現場の内幕を知っているから、とくに
この特異さが気になるのだろう。本当はあるべきすがた、なのかもしれないけど。
「女性の数が多いことを 男性はどう思うの?」
思い切って、あるひとりに聞いてみた。
「能力が同じだったら、女性の方がいいね、俺は。だってその方が見てて楽しいから」
なんて素敵なお答え。合格。
公私共々、ひとさまに比べるといろいろな国を訪れているほうだと思う。
その中で美人がひときわ多いと感じたのは、一昨年撮影で滞在したウクライナである。
ウクライナ語の通訳やグリップ、キャスティングが女性だったのだが、全員ハンパない美人で
「あの〜CM出ませんか?」と誘いたくなるほど。残念ながらその時の撮影は男性キャストだけで
大丈夫なストーリーだったから叶わなかったけど。
http://matome.naver.jp/odai/2137596947777320901
ね、私の単なる主観ではないこともおわかりいただけるだろう。
いまは内戦で大変なことになっている。皆が無事でいることを祈ります。
コスタリカも美人が多かった。ここは去年訪問したが、ベネズエラやプエルトリコのように
ミスインターナショナルなどのbeauty pageantで優勝者を輩出する不思議な国である。
そしてお土産屋さんのおばちゃんや、サンドイッチ屋のおねえさん、ホテルのお掃除係のように
ふつうに働く女性がみんな 87点くらいの感じで綺麗なのである。
なんだこれ?神様はひいきしてるんだろうか?
この2つの国に共通していたこと。
男性がみなダラダラしているのである。真剣に働いている人をほとんど見なかった。
コスタリカなんて、プールのボディガードが居眠りして椅子から転げおちていたし
空港の出国税担当や航空会社のカウンターの男性があまりにのんびり仕事をするものだから、
アメリカ人の男性が飛行機に乗り遅れると怒鳴り散らしてマジ切れしていた。
私も帰国してから4か月たって、妙にバカ高い請求がコスタリカの某所から来たので
なんだろうと問い合わせたら、カードで払った出国税が二桁多く請求されていたのだ。
二桁ですよ。やれやれ
ちなみにコスタリカには軍隊がない。北米南米で唯一の国らしい。
イギリス人とアメリカ人の男性に、なぜあなたは働くのかと聞いたことがある。
「モテたいから」
「美人をつかまえたいから」
やっぱり狩猟民族である。自己実現などというソリッドな答えは決してかえってこない。
むしろストンと腑に落ちた。
まわりに美人があたりまえのようにいる国だと、男性は
働くモチベーションが低くなってしまうのかもしれない。
ここアメリカで連日CNNを見ていると、ウクライナの政治家のコメントが
まるでダメダメなことに気がついた。
4月から私の本拠地となるべトナムも、女性が皆かわいらしい。スタイルがいい。
さっぱりメイクで、服装も決して派手ではないが小綺麗で女性らしい工夫がなされている。
世界2000円コーディネート選手権があれば、間違いなくべトナムが優勝するだろう。
とするとべトナムの男性はあまり働かないのだろうか?
これはまだわからない。研究対象となる30〜50代の男性が少ないからだ。
べトナム戦争のせいである。
生き抜くのに真剣であることを長年強いられてきたからだろうか
べトナムの女性は強い。かわいいだけでなく、すこぶる強い。
この一週間ほど彼女たちとメールのやり取りをしているだけで心底
痛感している。
近藤紘一さんも、学生のときにかわいがっていただいた開高健(この話は長くなるので、また)さんも
著書でべトナム女性のしっかりぶりにふれていたっけ。
GDPの伸び率が2013年は5.42%と予測されているべトナム(出典ロイター)で
私はどうやって生きていけばいいのだろう。
しっかり者の女性たちのなかで
しなやかに、かわしながらいくのがいいのかもしれない。
お手本にすべきは柳なのかな。
異国の空のした、不安と期待の交差点で私はひとり途方にくれている。
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一週間、駄文におつきあいいただきありがとうございました。
広告賞の審査や仕事と重なって、あまり時間が割けず、毎日更新できなかったことをお詫びします。
来週は、電通の後輩である三浦北斗さんにバトンを渡します。
電通クリエーティブ塾でもとても優秀だった北斗さん。過日は
会社の短期交換制度のようなもので、インドに3か月行ってもらいました。
繊細な彼はおなかをこわし気味だったご様子。私はちょっぴり恨まれているかもしれません(笑)。
さて。面白いエピソードにご期待ください。
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