リレーコラムについて

枕草子の日々#4 〜 ことばが歌になれるなら

一倉宏

一倉です。

コピーライターです。まだまだ現役の。
おそらく、生涯、コピーライターだと思っています。
詩人でも作詞家でもありません。

CMソングを通じて、素晴らしいアーチストたちと知り
合うことができました。それは人生の財産と思う。

斉藤和義(以下、敬称略)。
ほんとうに素晴らしい「歌うたい」。LIVEの詩人。
ふだんもステージでも格好つけない人柄だけど、ほんと
カッコイイ男なんです。ROCK なやつです。
ゼクシィの仕事で「ウエディング・ソング」をつくった
のがきっかけ。資生堂の「ずっと好きだった」のときは、
「クラス会テーマのラブソング」と頼んだら、みごとに
ぴったりの曲をつくってくれました。
箭内道彦との「メトロに乗って」も、GOOD JOB!

菅野よう子。
「花は咲く」「ごちそうさん」も、NHK ですが。
CM音楽もたくさんやってます。私も仕事が早いほうです
けど、彼女はもっと、はやい、うまい、すごい。
天性のひと。そしてまじめ。どんなことにも真剣になる。
宮城の出身。3.11の翌日、歌をつくるとメールがきて、詞
を手伝って「きみでいて ぶじでいて」をアップしたところ、
1日で30万のアクセス。いろんな言語の書き込みがあった。
アニメ音楽で Yoko Kanno は世界的に有名でした。

去年は、こんなプロジェクトも。
MERRY SONG for MERRY PROJECT

中川俊郎。
サントリー烏龍茶をはじめ、CMの仕事も、名曲、名編曲
づくしなんですが。現代音楽の旗手でもあるのです。
UNITED ARROWS「Cocoloni Utao」のピアノVer.など
右手と左手で違う主旋律を弾いて、しかもハモるという、
(音楽が3だった私にはうまく説明できてないかもしれな
いけど)… とにかくビックリしました。

昨年は、もうひとつのプロジェクトでもご一緒しまして。
井上鑑 プロデュース「連歌 鳥の歌」です。

http://thesongofbirds.com/gallery.php?movie=32

これらはみな、手弁当の、好きでやってるプロジェクト。
ことばが、音という翼を得て、歌になるのはうれしい。

でも、私はあくまで、コピーライターです。
詩人でも作詞家でもなく。…だからこそ、とも思う。

「ことば」に何ができるかを、考えてゆくことを。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして、ことしは。
歌曲集「枕草子」のプロジェクト。まもなくライブで。

私は(いうまでもなく、もちろん)歌いません!
詩人のアーサー・ビナードさんと「枕草子」というか、
清少納言について語りあうのを楽しみに。

http://eplus.jp/sys/T1U14P002118736P0050001

NO
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