リレーコラムについて

おかんカンパニーのさとうです。

佐藤朝子

子宮を持って産まれた以上、
我々はある一定の年齢になると選択を迫られます。
子どもをもつか否か、それが
男性よりも直接的に生き様に反映されてしまいます。

産んで子育てに専念する
産んで子育てしながらできる範囲で仕事をする
産んで仕事をしながらできる範囲で子育てする
産まずに仕事に専念する

困るのは、どれも、間違ってないってとこです。
だから、どれをとっても、大なり小なり迷っちゃうわけです。

私はありがたいことに実母が近くに住んでおり、
夫と母と私とで3分の1ずつ、
家事と育児を分担しています。
だから、残業も出張もしています。
この年になって親に頼りっぱなし、ニートより依存度高いです。
でも、親が近くにいない、物理的に17時半以降会社に残れない、
そんなお母さんたちもたくさんいます。
また、子どもがいるのに残業だ出張だなどと言うのは
母親のわがままに過ぎない、
という考え方もあるわけです。

たくさん仕事しても、
たくさん育児をしても、
罪悪感が生じる。
第1子を産んで復帰した後、私は悩み、
「子ども産んで働くのは、全てに中途半端になるのを覚悟することだ」
というネガティブな位置づけで自分を納得させました。

しかし。
何言ってるんですか、
子どもを産んだ事は武器になりますよ、朝子さん。
と言ってくれた人が居たんです。
後輩の野上君。通称、僕ちゃん。
彼はある日コピーライターとして私の下にやってきました。
何も教えませんでしたが、
1年後には私の遥か上を行き、クリエーティブを超えて
色々新しい事をやるようになり、
今はもう僕ちゃんから仕事を頂く事も少なくないという、
そんな尊敬する後輩です。
ノーベルさんの作業も、野上君から降ってきました。
「これから働くお母さん周りの商品やサービス増えて行きますから
 社内のママ集めて名前付けたら需要ありますよ、朝子さん」
2年ほど前にそう言われて、へーそんなもんかねーと言いながら、
野上君と愉快なママプランナーたちで
「おかんカンパニー」というソリューションチームを立ち上げました。
マーケティングやSP部門のママたちも集まり、
総合的な提案ができる体制を組んでいます。
ふざけた名前ですが、けっこう需要あります。
おかんカンパニーと関係ないところでも、
ママターゲットの仕事がたくさんくるようになりました。
もちろん、ママ専門のコピーライターになるつもりは
全然ないですし、実際今も
ママと関係ない仕事もいっぱいあります。
でも、子持ちを活かして
お金を生み出す事ができるようになった。
その事実が、
仕事と子育て両方やることの罪悪感から
私を救ってくれたのも確かなのです。

というわけで、5日間のコラム、これでおしまいです。
いかがだったでしょうか。
最後に。
もし、いま、子どもと仕事との間で悩んでいる女性がいたら。
あるいは男女問わず、「くすぶり層」の仲間がいたら。
メールください。仲良くしましょう。
我々がはじけるのは、きっと、これからです。

読んで頂き、ありがとうございました。
電通関西の佐藤朝子でした。
来週は、おかんカンパニーのメンバーで
私の最も敬愛する先輩でありママ友でもあります
ADの小出ななみさんです。

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