リレーコラムについて

こどものとも

小出ななみ

アートディレクター&コピーライター&CMプランナー。
つまり絵と文とテレビ。
子どもはみんな好きですね。
私はそれらを子どもの頃から好きになり、
そのまま仕事にしてしまいました。

絵と文は、保育園に月イチ定期で
いろいろなテイストの絵本が届く、
福音館書店の「こどものとも」で好きになりました。
一人っ子の鍵っ子だったので一人の時間は長く、
それを何回も何回も黙読し、
親が休みの日は、若い頃HNKの劇団にいたという母が
それを朗々と(アドリブ付きで)読み聞かせてくれました。

どんな本か毎月届いてみないとわからず、
思ってもいない出会いがあるのが
「こどものとも」のよいところ。
特に衝撃だったのは佐々木マキさんの「ムッシュ・ムニエル」。
コワカワの魅力と言いましょうか、あれは今でも読みたいです。
買いに行こう。

一昨年父親が他界し、ついに
長野の実家を引き払いに行ったら、
その私の読んでいた「こどものとも」が全部残っていました。
4歳になる私の娘がそれを品定めしているのを見ていると、
ちょっと涙が出てきました。
私にとって「こどものとも」は本当に友でした。

娘も最新の「こどものとも」を読んでいます。
会社の先輩のお子さんのおさがりの「こどものとも」も合わせると
ウチは「こどものとも」だらけです。
娘にはipadもYOUTUBEも
きゃりーぱみゅぱみゅもあるので
私ほど絵本が好きになるかはわかりませんが、
朗々とアドリブで読んでくれるおばあちゃんがいるので、
また私のような人間が育つかもしれません。

というわけで、あの月イチの薄い本が
ADコピーライターをつくるのに役立つことは、
間違いないです。

NO
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