広告
最後なので、広告の話をします。
広告が好きです。
たぶん業界関係者の中でも、
広告好きなほうだと思います。
このご時世、広告好きとか言ってると、
若いのに考え方が古いね、残念だね、
もう広告じゃないんだよ、
おつかれさま、サヨナラ、元気でね。
みたいな風潮がありますが、
うるせえ、と。
好きなんだよ、と。
実際、そんな逆風の中、
おもしろい広告が減ってる気がするので、
一制作者としてがんばらなきゃなと思っています。
覚悟しとけよ、新しい人たち(古い人たちも)。
と、そんな暑苦しい話はさておき。
生活者として広告に触れるときは、
佇まいが独特な広告に惹かれます。
わかりやすいところで言うと、
みすず学苑とか、湘南美容外科クリニックとか、
ザ・リーヴとか、ホームメイトとか。
基本ローカル系が多いのですが、
赤井英和がデカくなるアリさんマークとか、
八千草薫が数え唄を口ずさむ皇潤なんかも、範疇です。
これらの極度にオリジナリティの高い広告を、
リスペクトを込めて「天然広告」と勝手に呼んで、
愛でています。
広告も今や、そうやってメタ的に楽しまれる
コンテンツになってきている気がして。
で。そんな天然広告の1つで、独創性が高すぎて、
未だに理解できていないものがあります。
それは、「飲んでチョーオフカロ」という商品の
電車のドアステッカー広告で、
もつ鍋かなにかのビジュアルに、
カロリーなんか恵比寿
というキャッチコピーがのっているものです。
いかにも何かにかかっている風を装いながら、
何にかかっているのか、見当がつかない。
歯に詰まって取れないネギのようなコピー。
しかもこのコピーは、
カロリーなんか新宿、カロリーなんか秋葉原…
と、展開されていくんです。これ、どういうことなのでしょう。
この広告に携わられた方、経緯をご存知の方がいましたら、
一度お話を伺いたいなぁと思い、ここに書かせて頂きました。
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以上、鈴木晋太郎のコラムでした。
あんまり面白くなかったですね。ごめんなさい。
来週は、TCC新人賞同期&宣伝会議谷山クラス同期の竹田芳幸くんです。
「リレーコラムが回ってきたら、ボクに回して!」と
臆せず積極的にパスを要求するメンタリティは、
これからの日本に不可欠だと思います。
では、竹田くん、よろしくお願いします。