鬼のパンツはつよい
コピーライターで、名前が「一行」。
お仕事もご本人も、かっこよすぎる
関一行さんより光栄にもバトンを受け取りました。木村亜希です。
関さんの前回のリレーコラムは2000年の5月、「勝ち抜きコピー選手権」という企画で
(私は入社前でしたが、入社直後に「じつは私(俺)も応募したんだ」と
教えてくれる方が複数いて、読んでいました)、
まだ世間はそんなに「インタラクティブ」ではなかった時代に、
なんと新しい試みだったのか! そしてそれが15年後も残るということに
背筋がぴっとなる思いをしつつ、
「鬼のパンツ」の話を。
鬼のパンツはいいパンツ~という歌い出しで始まり、
素材(虎の毛皮)や強度(10年履いてもやぶれない)をアピールしながら
履こう履こうあなたもあなたもあなたもあなたも~と歌い上げるこの歌(このくらいなら著作権セーフでしょうか?全体を知りたいかたはYou tubeで検索してみてください)。
うちの子どもも保育園で盛んに歌っており、
他の保育園・幼稚園の子どもたちも外で合唱しており、
Eテレでも歌っていますね。
クリスマスにお正月と来て、お雛様までの間、行事関連で歌うものがなかったところにすぽっとはまった感じです。
私が小さい頃には歌ったことはなく、最初に聞いたのは
中学の古典教諭「きたさん」の授業が脱線した時だったと記憶しているのですが、
その時は子どもが習うような歌ではなく、「面白替え歌」という認識でした。
さて、いつからこんなに盛んに歌うようになったんでしょうか?
だいたいこのメロディって「フニクリ・フニクラ」でしょう…と思い調べてみたら
「鬼のパンツ」は(以下、引用はWikipediaより)
>1980年に田中星児がシングル曲として発売。
とありました(ビューティフル・サンデーの人だ!)。
>尚、「鬼のパンツ」の歌詞は1976年に発行された少女漫画雑誌
>『週刊フレンド』に連載されていた漫画『はいからさんが通る』に掲載されており、
>少なくとも1976年より以前に歌詞は存在していた事が確認できる。
1976年にもう存在した歌であれば、今歌っている平成生まれの未就学児にとっては
もう「昔からあった歌」と言っても差支えないのかも…。
ついでに、フニクリ・フニクラについて、
>1880年にヴェズーヴィオ山の山頂までの登山電車(ケーブルカー、イタリア語では
>「フニコラーレ(Funicolare)」)の「ヴェズヴィアナ鋼索線(イタリア語版)」が
>敷設されたが、当初は利用者が少なかった。そこで、運営会社が宣伝曲を作ることを考え、
>同社の依頼を受けた作曲家のルイージ・デンツァが作曲し、ジャーナリストの
>ジュゼッペ・トゥルコ(イタリア語版)(1846年 – 1907年)が作詞したのが
>この曲である。世界最古のコマーシャルソングともいわれる。
なんと! 「『土用の丑』を発案したのは平賀源内でした」的な逸話に遭遇。
そんな経歴で生まれた歌だから、キャッチーで、ついつい歌いたくなる中毒性があるのかも知れません。
「泣いた赤鬼」には、人間と仲良くなりたい鬼が出てきますが、
もしも「人間と鬼が仲良くなるためには?」という架空の課題に挑むとしたら、
「鬼のパンツ」(的なる歌)を流行させることは、ひとつの解になってるように思います。
と、初回からとりとめもなくスミマセン。また明日。
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