最先端の先端は、ふつうの毎日につながっている、べきだ。
林まり子さんよりバトンを受けました、中田 有といいます。
告白としては、電話で自分の名前の書き方を伝えるときに、
有限会社の「有」です、と説明していた時期が長かったのですが、
一時期、ダルビッシュ有の「有」ですと言い色気を出した時代がありました。
最近は、やっぱりやめて、また有限会社となっています。
ここでは、自分の過去に書いたコピーで、
TCC部門賞用に応募していなかったものを紹介します。
表題のコピーは、以前担当していたアウディ・ジャパンさんの広告です。
オリエンは、「アウディが、ルマン24時間耐久レースで優勝した場合、
その翌日に、祝勝広告として朝日新聞15段で掲載したい」。
アウディさんの自動車づくりの姿勢は、とても尊敬できるものでした。
取材をかねて、こんな話を担当者の方からお聞きしたことが
なんだかいまも、心に焼きついています。
「なぜアウディが、ルマンに出場し続けているかといえば、
この過酷なレースで鍛え上げた最先端の技術を、町を走る市販車に搭載していきたい。
そういった意味では、優勝の瞬間もまだ、アウディはゴールしていない。
その技術をすべての市販車に導入することが、ルマンの本当のゴールだからです」。
10年後、20年後、どんな未来になるか分からないけど、
最先端の先端は、ふつうの毎日につながっていてほしい、と思いました。
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